私はあなた。BTSのファンだ。好きすぎてライブに参戦したのは数知れず。自分でも、こんなにチケット当たるなんて奇跡だと思う。
今回は2階席の2列目が当たった。結構いい席だろう。
何回目でも、ライブは緊張する。
うんとお洒落して、スニーカーを履いて家を出る。
ライブが始まって、会場は最高に盛り上がる。
もちろん全員カッコよかったけど、やっぱり私は推しメンのグクに釘付けになった。
リアコではないけど、本当にかっこよくて自然と涙が出てくる。
後半になって、メンバーがトロッコで2階席の前を回り始める。結構メンバーを近くで見れて2階席も良いもんだなと思った。
グクが目の前に回ってきた時、目が合った気がした。そのままグクが手を振ってくる。
周りのファンは歓声を上げながら手を振り返していたけど、私は完全に固まってしまった。
勘違いかもしれないけど…確かに目が合った。
その後も何だか上の空であんまりライブに集中出来なかった。
数ヶ月後、サイン会にも当たってしまった私は会場にいた。ジミンちゃんとばいばいして、いよいよ次はグクだ。
挨拶しながらグクと握手する。
グクが小さな声で言ってきて、私は目を見開いた。
私が周りに聞こえないように口に手を添えて小声で聞き返すと、グクは嬉しそうに笑った。
グクも口に手を当てて返事をしてきた。
私が手を振ると、その手を握ってきた。
違和感を感じて握られた手を開いてみると、手のひらにに紙があった。
小声でそう言ったグクは“バイバイ”と手を振る。
戸惑いながらも次に進んだ。
会場から出てもらった紙を開いてみる。
“8時に〇〇ホテル605に来て”
ん?これって、グクの滞在先?
え、まじで?8時に…
なんか変な気持ち、、
グクに会いたい気持ちはもちろんあるけど、ファンとして個人で会っていいのか…
NJ・JM「 がんばれよ 」
8:00
………。
来てしまった…
私は605号室の前で立ち止まった。
本当にいいのかな…
ーコンコンッ
中からバタバタ音が聞こえて、ドアが開いた。
手招きしたグクについて部屋に入る。
座るように促しながら言った。
この2人が付き合うことになるのは、また先の話。
終わり方適当な感じになっちゃってすみません💦
ライブとかサイン会とかの仕組みよく分かってないので間違ってたらごめんなさい。お許しください…m(_ _)m
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。