第12話

第11話 沈んでいくクラゲ
18
2024/06/13 08:17
中也視点


海月が寝に入ってから2ヶ月が経とうとしていた。
銀や樋口、姐さんは海月の様子を見に毎日来てくれた。
エリス
クラゲ、早く起きて遊びましょ……?
エリス嬢は海月の顔を見て自分の描いた絵を枕元に置いて部屋を出て行っていた。
ポートマフィアの奴らは海月が起きるのを待っている。
樋口 一葉
……海月さん、今日も起きませんね……
尾崎 紅葉
もう起きぬのかえ……?
エリス
そんなの嫌よ!
海月、お前はどうして起きてくれないんだ……?
海月視点


試作品・甲五二八番
貴方が居なくなっても悲しむ人なんていない
判ってるよ……そんな事……
私は、研究員達に作られた異能生命体なんだ。
人間としてなんか扱って貰えない……
あれ?
そういえば……私の大切な人って誰?
私のお兄ちゃんって誰?
私が忠誠心を向けてる相手は?
私が慕ってる人は?
なんで……
なんで何も思い出せないの……?
試作品・甲五二八番
呪うなら自分を呪う事だね、中原海月(耳元
誰か、私をこの悪夢から救って……


















中原 海月
……クラ……ゲ……?
私はクラゲが見える方に歩いて行った。
奥に奥に沈んで行くクラゲを追いかけた。
試作品・甲五二八番
これで、貴方は……













































試作品・甲五二八番
私の中で朽ち果てるまで一緒だよ(笑

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