髪も伸びた。
左目も見えなくなった。
耳もほとんど聞こえなくなった。
もう入院生活にも慣れてしまった。
"あれ"から、もう、どのくらいの月日が経ったのか。
1年?2年?3年?わからない。もう、死にたいのに。
苦しいのに。
朝せっかく食べれた 朝 昼 夜 ご飯も、すべて吐いてしまう。
誰か会いに来てくれたと思ったら、医者。
また、誰か会いに来てくれたと思ったら、点滴を変えに来た看護師。
もう、うんざりだ
なんで行きているのかも分からない
なんで死んでいないのかもわからない
なぜ今の自分があるのかも、全部、
全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部
わからない。
あの時の、みんなの声が、目が、視線が、寝る度寝るたびに聞こえてくる。
寝るのが嫌になる
コクリと頷いて、ベットから抜け出そうとする。でも、立てない。ベットが自分の足を出してくれない。ほら、早く、出せ。
無理やり足を引き出すと、足がかくっとなって地面に座り込むかたちになる。
医者は、こちらの欲求も聞かずに病室を出ていく。
そう言われ、車椅子に手をかけてなるべく力を入れる。
なんとか車椅子に乗ると、手を前にして握る。
多分、そろそろだからだ。























編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。