何が起こっているのか把握する前に、今度は1発の花火が上がった。
その中にヘリコプターのようなものが観覧車の近くを飛んでいるのが見えた。
さっき暗視で見たのはアレだ!!
花火が消えた後、また真っ暗になってしまい状況が分からなくなってしまったが、銃撃の音は止まずにまだ続いてる。
研二兄さんがそういうと、観覧車の片側が崩れ落ちた。
辺り一面砂煙が上がり、一気に視界が奪われた。
無闇に動く訳にも行かず、視界がが晴れるのを待ったけど、
その前に砂煙の切れ間から観覧車が水族館の方に傾いているのがわかった。
私達がいる方向とは反対側に傾きかけてる観覧車。
この時私達は知らなかったんだ、水族館の方にたくさんの一般人がいるだなんて。
そんな時、瓦礫の中から何かが出てきたのが見えた。
慌ててそこに近づくと、そこにはキュラ姉もとい、お姉ちゃんがいた。
そう言って瓦礫の中から這い出でるお姉ちゃん。
その時、私は思わず息を飲んだ。
心做しか研二兄さんと陣平兄さんからも“ヒュッ“と喉がなる音が聞こえたような気がした。
だって、瓦礫から這い出たお姉ちゃんの腹部に鉄骨が刺さっていたから。
どっからどう見ても“問題ない“わけがなかった。
お姉ちゃんは陣平兄さんの問いに答えることなく、
怪我してるとは思えないスピードで駆け出してしまった。
キュラ姉が向かった方向に私達も駆け出した。
キュラ姉が向かったのは建設途中エリア。
そこには沢山の重機があり、その中の1つに乗り込もうとしているお姉ちゃんを見つけた。
慌てて駆け寄り、その重機へと飛び乗る。
私はキュラ姉の、お姉ちゃんの手に自分の手を乗せた。
お姉ちゃんは追いかけてきた私達にかなり驚いていた。
それか、私がお姉ちゃんと呼んだからなのかは分からない。
お姉ちゃんの手には、しっかりと白色のイルカのキーホルダーが握られていた。
2人の言葉に急発進する重機。
1台の重機は私達を乗せて観覧車に向かう。
私の知らない間に陣平兄さんは何かを探していたようで、
握った手にはロープをつかんでいた。
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。