第6話

215
2024/02/22 11:40 更新
【夢主side】





申し訳ない
猫猫様には、いつも迷惑を掛けてしまっている

私が、
私が過去に囚われてばかりで、強くなれないから
あなた
はぁ…
私には、「感性」というものがないと
誰かが言っていた

緑青館の妓女の、誰かだと思う
でも、何も感じない訳じゃない

自分が悪いことをしたら、それはいけないんだって分かるし
申し訳ないっていう気持ちも本当
「申し訳ない」とか「この人は苦手だ」とか、
そういう類の感情は







でも、本当にそれだけ
この人は好き
優しいから一緒にいたい
有難い

そう、心から感じた記憶がない
あなた
(素直な感情、とか…よく分かんないし)
それに、
目上の人には…
禿
目上の人には、敬語を使わないといけないんだよ?
そんな事も分かんないの?
あなた
っ…!
いけない

嫌なことを思い出してしまった
でも、この声が

いつまで経っても、頭から離れない
禿
フフッ…
いくら頭が良くて、舞が踊れて、琴が上手に弾けても…
あなた
ぅ゛っ…
痛い…
や、めて…
禿
アンタみたいな醜女、売れる訳ないでしょ?
あなた
あ゛ぅ…
ご、ごめんなさい…!
禿
「すみません」だろバカ女!
駄目だ…
気分が悪くなる…

緑青館にいる妓女も、禿も、
皆信用には値しない

勿論、白鈴様たちは除いて…
猫猫
雪梅シュエメイ
あなた
っ!
猫猫
大丈夫か?
ボーっとしてたみたいだけど
あなた
だ、大丈夫です…
小蘭
あ、雪梅…
さっきはごめんね…?変なこと言っちゃって
変なこと…

いや、目上の人には、敬語…
私以下の人なんて、いない…


でも、敬語を指摘されたことはこれまでに何度もある
猫猫様からも
きっと、それが俗に言う、
「普通の感性」というものなのだろう
あなた
(なんなの、普通って…)
あなた
いえ、お気になさらず

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