【夢主side】
申し訳ない
猫猫様には、いつも迷惑を掛けてしまっている
私が、
私が過去に囚われてばかりで、強くなれないから
私には、「感性」というものがないと
誰かが言っていた
緑青館の妓女の、誰かだと思う
でも、何も感じない訳じゃない
自分が悪いことをしたら、それはいけないんだって分かるし
申し訳ないっていう気持ちも本当
「申し訳ない」とか「この人は苦手だ」とか、
そういう類の感情は
でも、本当にそれだけ
この人は好き
優しいから一緒にいたい
有難い
そう、心から感じた記憶がない
それに、
目上の人には…
いけない
嫌なことを思い出してしまった
でも、この声が
いつまで経っても、頭から離れない
駄目だ…
気分が悪くなる…
緑青館にいる妓女も、禿も、
皆信用には値しない
勿論、白鈴様たちは除いて…
変なこと…
いや、目上の人には、敬語…
私以下の人なんて、いない…
でも、敬語を指摘されたことはこれまでに何度もある
猫猫様からも
きっと、それが俗に言う、
「普通の感性」というものなのだろう












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。