意味が分からず、素っ頓狂な声を上げてしまったが…
マズい。非常にマズいな…
まぁ、「なる」と言ってしまったことは仕方がない…
あの後、
「事件を解決したのが猫猫なら、雪梅はいつも通りにしてもらっていい」
と言われたのだが…
あの日あの時、おやじが連れ帰ってきたボロボロの雪梅の姿を
私は忘れない
当時いた店で禿をしていた雪梅は、他の禿たちからいじめを受けていたらしい
もう、雪梅を独りにしない
勿論、小蘭がいてくれれば独りではないだろうが、…
私にとって雪梅は、妹のようなものだ
そのとき
下級妃様たちの、黄色い歓声が聞こえた
そして、男の笑い声…
げっ…
そして壬氏様はこちらに振り向いて一言
小蘭と雪梅が私の背中に隠れた
は?
用がないなら話しかけるな…
後ろの下級妃様たち、私たちのことをよく思ってないみたいだし…?
やはりこの人、暇なのか?
すると壬氏様は、私の前髪に触れてきた
瞬間、寒気が走った
とともに、私の服を掴む力が一層強くなった気がした












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。