第26話

見せつけるみたいに
21
2026/02/23 11:34 更新
最近の駿佑は、変わった。

いや、

変わったんじゃない。

わざと、だ。

昼休み。

あの子と並んで笑ってる。

距離が近い。

肩が触れそう。

前は私の席に来てたのに。

今は一度も来ない。

クラスの女子がひそひそ言う。
モブ
モブ
最近あの2人いい感じじゃない?
笑い声。

胸がぎゅっとなる。
○○
○○
(平気。友達なんでしょ。)
自分に言い聞かせる。

でも。

視界に入るたび、苦しい。

放課後。

廊下で見かける。

駿佑がその子の荷物を持ってあげてる。

自然に。

優しく。

前、私にしてくれたみたいに。

視線がぶつかる。

一瞬だけ。

でも。

今度は逸らされない。

じっと見られる。

まるで「これでいいんやろ?」

って言われてるみたいに。

心がざわつく。

家に帰って、

ベッドに倒れ込む。
○○
○○
…なんでそんなことするの
距離を置こうって言ったのは私。

なのに。

ほんとに置かれると、

こんなに苦しいなんて。

その頃。

駿佑は机に肘をついて、

ぼんやりしていた。

友達が茶化す。
クラスメイト(駿佑の友達)
クラスメイト(駿佑の友達)
お前らもう付き合えよ
小さく笑う。

でも目は笑ってない。
道枝駿佑
道枝駿佑
…ちゃうし
その横顔は、

どこか必死だった。

本当は。

見せつけてる。

傷ついてるのは自分だけじゃないって、

確かめたいだけ。

でもそれが、

一番残酷だって、

まだ気づいてない。




















コメントよろしく!!!!
💗と✨もよろしくお願いします!!!!!!!!!!!!

プリ小説オーディオドラマ