─────────── チャリン、チャリン。
店員さん 「 ご来店ありがとうございました〜 」
店のドアが閉まり、夜の空気が戻ってくる。
─────── バタン
エンジンがかかり、車は静かに走り出した。
─────── ピンポーン。
少し遠くから、慌てた声。
ぱたぱたと足音が近づいてくる。
ガチャ
いつも通りの笑顔。
それを見て、彼は安心して小さく息を吐いた。
無事だと、ちゃんと笑えていると――それだけで胸の奥がほどける。
次の瞬間、
あなたの下の名前の笑顔を見て安心したのか、
正面から、降谷さんは疲れに引かれるように、
あなたの下の名前の肩にそっと頭を乗せた。
小さな声が、耳元で落ちる。
どうしていいかわからず、ただ立ち尽くす。
腕を動かすことも、声をかけることもできない。
このままはきついし……
そっと支えて、ゆっくり、ソファまで。
思ったよりも重みがあって、思わず小さく息が漏れた。
それでも起こさないように気をつけながら
あなたの下の名前は降谷さんをソファへと横にする。
無事に寝かせた瞬間、肩から力が抜けた。
降谷さんの寝顔が、驚くほどきれいで
つい、見つめてしまう。
きっと放っておいても人が集まる。
きっと、好かれることにも慣れている。
それより、
私のせいで、こんなに疲れてるんじゃ……
助けてくれて、守ってくれて、住む場所まで用意してくれて。
本当は、無理をしているんじゃないかな
低い声。
いつの間にか、目を開けていた。
そして、起き上がらないまま、そっと髪に手を伸ばし、
降谷さんは私の髪に小さくキスをした。
っえ、
ち、近い。
近すぎる。/////
その時の表情は、困ったようで、少しだけ真剣で。
言葉にできない何かを抱えているみたいだった。
勢いよく間に割り込むハロくん
胸の奥が、まだ少しざわついている。
今の……何だったんだろう
わからないまま、
でも確かに何かが始まった気がした。
降谷さんとの同居生活は、
静かに、少しずつ動き出していた。
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ー N e x t
⇒#11☾🗝
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。