数年後の春。
とある9人が進んだ道は、それぞれの長所を活かして躍進的な成長を遂げたそうだ。
東京都。
阿部真都は父親の会社に取締役として就いているが、父親の近くで日々経営の勉強をしている。
彼は都内のとある有名大学を良い成績で卒業した後、すぐに就職することになった。
懸命に働こうとする姿は周りにもやる気を与え、会社の社員からも愛されるような存在になった。
社長の夢もそれほど遠くはないようだ。
佐久間大介は日本を代表するダンスグループのセンターになっていた。
彼の魅了的なダンスを通してグループを知った者も少なくなく、他の人を推しているファンでさえも虜にしてしまう...その様子は『他担狩り』と言われている。
更に、アニメの声優とししても活動の場を広げている。
その佐久間の化粧を担当している人がいる。
メイクアップアーティストを務める渡辺翔太だ。
彼自身も美容系男子として名が通っており、化粧品の作成にも携わっている。
その商品は発売されてから数秒でなくなるほどの人気商品らしい。
岩本照はスポーツトレーナーになっていた。
プロのアスリートをターゲットとして、トレーニング指導、メンテナンス、健康管理を徹底的にしている。
また、小さい子ども達にもスポーツの楽しさを指導している。
その実績は素晴らしく、教え子たちが大会などに出場する度に賞を獲得している。
宮舘涼太は高校卒業後、本格的な料理を学ぶためにフランスのレストランに修行しに行った。
今は日本に帰国し、都内の有名なフランス料理のレストランのコックに。
彼の専門はフレンチだが、日本料理、中華、イタリアン...など幅広く作ることができる。
その腕は一流で客から絶大な評価を得ている。
そんな中、会社の中でパソコンや大画面なテレビを目の前にゲームをしている人もいる。
高校生まではこの言葉は良いわけでしかなかったが、今では正当化された。
古いゲームから最新のゲームまで全てを知り尽くした、ゲームのエキスパート。
彼が作ったゲームが予想以上に売れ、そのまま勢いに乗り続けると、子会社だったのがゲーム業界で片手で数えられるほどの有名会社になっていた。
世界へ飛び立って行った者は3人。
パシャッとカメラのシャッターを押す音が1度だけ聞こえてくる。
彼がこれまでに撮ってきた写真はどれも素晴らしい賞に値するほどだった。
風景から人の写真まで...高度な技術が必要な中、幅広い写真を数多く残してきた。
そんな彼がなったのは、写真家だった。
カメラで1つの瞬間を撮影し、写真として残す仕事。
まさに彼にとって天職。
そして世界を点々とし、たった一瞬でしかないワンシーンを探り求めているという終わりのない旅に出た。
アメリカ・ハリウッド。
ここではある映画の撮影が行われていた。
撮影用カメラのレンズの真ん中に、その姿はあった。
目黒は自慢のルックスを武器にアメリカに渡った。
すると現地の芸能事務所にスカウトされ、その勢いで入所するとたちまち有名人になった。
彼が出る雑誌や写真集はすぐに完売になり、テレビ番組や映画に出演すると視聴率が格段に上がるという社会現象を起こし、まさに『今世紀何してもキマる男』となった。
目黒と同時期に、アメリカ・カリフォルニアに渡った者がもう1人。
大都会に位置する大手会社の社員の中に、唯一の日本人でありながらトップエンジニアまで登り詰めた者がいた。
阿部亮平だ。
大学で学んだ知識を活かして研究を積み重ねた結果、論文が認められ、世界4大企業の1つに内定をもらうほどの偉業を成し遂げた。
目黒と阿部は正式に結婚する運びとなり、今は一緒に住んでいるらしい。
昔の約束の通り、多額の収入のおかげか今では豪邸のような家に住んでいるという噂も?
何にせよ、世間の目という大きな逆境に打ち勝った2人の、幸せを掴み取った瞬間であり、証だった。
2人の薬指には結婚指輪がはめられていて、そこにあしらわれたダイヤモンドが美しい煌きを放っていた。
もちろんお揃いの、色をはせることを知らないネックレスも忘れずに_____。
Fin 胸に刻まれた約束













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。