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第1話

348
2024/02/12 10:21
広々とした部屋の中、所狭しと並ぶ生徒達
あぁいやだ、こんなに人が多いなんて
少し顔を上げれば目が合った
我らが熱砂の太陽『カリム・アルアジーム』
目を輝かせないでくれ、こっちを見ないでくれ
太陽に覗かれれば僕は焼かれてしまう
学園長
次の生徒は前へ!
僕の番が来てしまった
闇の鏡
汝の名を告げよ
あなた
…あなたの下の名前(カタカナにしてね!)
あなた
あなたの下の名前(カタカナにしてね!)・アルアジーム…
ザワザワ…
アジームだって…?!


カリム先輩の弟か!


兄弟揃ってNRCって凄いなぁ


あんまり似てないな…
いつだってそうだ
僕は所詮、太陽に照らされないと輝くことが出来ない
あなた
聞き飽きた…
闇の鏡
汝の魂のかたちは…
闇の鏡
ディアソムニア寮!
あなた
!?
カリム・アルアジーム
なっ…!!
ジャミル・バイパー
スカラビアではないのか…
リリア・ヴァンルージュ
これはまた珍しいのが入ってきたのぅ
カリム・アルアジーム
待ってくれ闇の鏡!!!
本当にディアソムニアなのか?!
学園長
アジームくん落ち着きなさい
彼はディアソムニア寮です
学園長
不満があるなら後から転寮してください
まだ式典の最中ですよ
転寮なんてしたくない…
あなた
太陽から離れられるならどこでもいい…
リリア・ヴァンルージュ
ふむ………この者の転寮はわしが認めん
あなた
……
学園長
ヴァンルージュくん?!
カリム・アルアジーム
どうしてだリリア!!
リリア・ヴァンルージュ
理由などわしが気に入ったからじゃ
リリア・ヴァンルージュ
どうせマレウスも気に入るじゃろうて
我が寮の全ての寮生達もな
カリム・アルアジーム
だからって…!!
リリア・ヴァンルージュ
くふふ、わしら妖精族は気に入った者を
手放すことはせんのじゃよ
シャランッ
あなた
なに、この光…
凄く綺麗…!!!
あなた
んふふっ綺麗、だね…
あなた
君達は僕とお友達になってくれるの…?
妖精
もちろんよ!
妖精
仲良くしましょ!
私達のかわいい愛し仔 ロ ビ ン!!
リリア・ヴァンルージュ
夜の愛し仔 ス  レ  イ  ベ  ガなど久しく見ておらんかった
リリア・ヴァンルージュ
この子には、ディアソムニア寮が似合う
カリム・アルアジーム
妖精っ…
ジャミル・バイパー
カリム、諦めろきっとあなたの下の名前(カタカナにしてね!)も
ディアソムニアの方が暮らしやすい
カリム・アルアジーム
………あなたの下の名前(カタカナにしてね!)を任せたぞ、リリア
リリア・ヴァンルージュ
お安い御用じゃ、わしらに任せよ!
じゃが、もうあんなに打ち解けておる
リリア・ヴァンルージュ
わしが何かするまでもなく妖精、精霊、
全ての奇跡があの子を守ってくれる
妖精
貴方は何が好きなの?
あなた
僕は綺麗なものが好き、君達は?
妖精
もちろん愛し仔    ロ ビ ンに決まってるじゃない!
あなた
僕も君達が大好き…!
妖精
やだ本当に可愛いわね!
妖精
私達の愛し仔    ロ ビ ンよ?
当たり前じゃない!
妖精
それもそうね!
ジャミル・バイパー
(あんなに笑ってるのは
 久しぶりに見たな…)
リリア・ヴァンルージュ
夜の愛し仔 ス  レ  イ  ベ  ガよ、我らが愛し仔や
リリア・ヴァンルージュ
歓迎しよう、ようこそ
ディアソムニア寮へ
あなた
ディアソムニア寮は楽しい?
妖精
えぇ!とっても!!
私達をよく理解している人間が多いの!
妖精
ただの人間とは違うわ!
妖精族もいるの!!
妖精
きっと気に入るわ!さぁ行きましょ!!
あなた
…うん、行こう!
リリア・ヴァンルージュ
お主の部屋は妖精で溢れそうじゃな
大きめの部屋を用意するとしよう
リリア・ヴァンルージュ
心ゆくまで安らかに過ごせる部屋を
プレゼントしよう、入寮祝いじゃ!
あなた
ありがとうございます…!
なんかよくわかんない呼び方されてるけど
楽しく過ごせそうでよかった…!

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