─あなた視点─
集合時間の4分前に到着したけど、叶くんは既にシンボルツリーの傍で待っていた
叶くんのこういう紳士な所にいちいち心臓が跳ねる
なるべく小声で尋ねた
いくら声を変えているとはいえ、
配信の話してたら怪しまれてしまうかも
あぁ、、イルミのための身支度してて完全に見逃したな、、帰ったら絶対アーカイブ見ます
ていうか夜配信キャンセルするのにそんな言い訳で大丈夫なの?
って思ったけど杞憂民になっちゃうから飲み込んだ
心臓が脳天かち割って昇天するかと思うくらいドキドキしてる
今からディナーなのに緊張でお腹が空かない
『いらっしゃいませ。』
入店してすぐ、焼き鳥屋とは思えない上品なお出迎えをされた
貸切状態の店内で、私たちはど真ん中のカウンター席に座る
少し経って、貫禄ある大将から1本ずつ焼き鳥がでてきた
うま!!!ってより、感動、、って感じ
こんなにツヤッツヤなぼんじり食べたことない
緊張で何も喉を通らなかったはずなのに
食べてて急にお腹がすいてきた
あっという間に食事がおわり、上着を羽織る
私も彼に続いて「美味しかったです」なんて言ってお店を出る
叶くんは入店してから退店に至るまで財布はおろかカードすら見せなかった
どうやら事前決済を済ませてくれていたらしい
どこまで紳士なのだろう
美味しいご飯で体が少し温まって、
叶くんとの距離感も掴めてきたので
ようやく心が落ち着いてきた
ちょうどいい満腹感のまま、2人並んでイルミへ向かう
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝
次回イルミデート












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。