タッタッタッ…
暗い暗い、ジメジメとした廊下を駆ける。
地獄みたいな廊下だけど、もう怖くない。
ドキドキする心を落ち着かせて、廊下の突き当りにあるドアを開ける。
師匠___もとい、第六部隊元隊長兼現官庁。
シヴウェン・ダイシエル。
私の上司であり、恩人であり、師匠なのだ!!
師匠は苦笑して、イスを立った。
そう、あの頃は良かった。幸せだった。
あの頃は________、
目をあけたら、薄汚れた天井があった。
見慣れない天井だ。ふと目に違和感があり、目に手を当てる。
目が濡れてる……あぁそっか。
彩花。14歳。
孤児だった幼少期、シヴウェン・ダイシエルに拾われ、そのまま弟子となった。監獄塔に住み、シヴウェンの四凶支配を習い継いだ幼き実力者。
また、狐の尻尾と耳が生えているが、自分自身も自分の種族や家族の事をよく分かっていない。
また、師匠であり、人生の恩人であるシヴウェンが亡くなったことにより、絶望している模様である。
続く














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!