目の前に広がる謎の光
何事か解からず呆然としていた。こんな事…そうそう起きない
………………!
動こうとしたが、震えで足が動かなかった。私にこんな事があるのか。自分でも信じられなかった。
敦くんが私を扶けようと手を伸ばす
すまないが……受け取れないね
誰だ…?誰かが私を呼ぶ声が聞こえる…
しばらく眠っていたみたいだ。光を見たのは久しぶりのだったのでとても眩しかった
げしっ
胸蹴られたァァァ!痛い、1発KO☆
こんのガキ!まあ?私はそんな子供の挑発にノルわけないから?許すけども!老けてるだなんて!うま〜くナンパしたらラブボだっていけちゃうんだから!!
てか此処何処。私は周りを見渡した
わお…中指を容易く立てちゃう♡
最近の若者は…全くもう……
中也がそう云いながら目線をすぐ隣にあった看板に移した
其の看板はーーー……
「新年初!!駄菓子みくじ」
と書いてあった。
私は咄嗟に聞いた
7年前…?
中也が眉間にシワを寄せて引いている…
うわ〜考えてることわかる〜
私はポケットから金を取り掌に広げた
251円。
中也が私の腕を引っ張る飼い主がいやいやないている犬のリードを引っ張るように
今は偶々中也が飼い主だったけど次からは私が飼い主なんだから
随分金を使った…
中也の片手には100円相当するジュース
それに…50円するサングラスを掛けている……いるかそれ
おお―!鯖のぬいぐるみ1発取り!お見事!
じゃなくて…
子供が海賊船の遊具に吊らされている
好奇心でスリルのある処へ行き足を滑らせ、服を引っ掛けたのだろう。
ビュン!!
私の隣を何かが素早く通り過ぎた。そのせいで髪がなびいている
中也が宙に浮いていた。
宙に浮けるのだから勿論子供のもとへ行けるので、子供を落ち着かせる為に会話をしている
少年が笑っている落ち着かせることができたのだろう
中也が少年を抱いた。
此方へ向かって降りてくる
私が感心していたら中也の肩に蝶々がとまった
何処からか来たのだろうか
ふと…中也は時計を見た
中也は私の手を掴み飛ぼうとした
ふわっ
あれれ?ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー飛んでる
目の前には色とりどりの花が咲く丘があった
とっ…
風が吹き花びらが舞い中也の髪がなびく
あ……ーーーーーー
綺麗………
見惚れていたのであんまり質問を聞いていなかった
中也が優しく微笑んで私の答えを待っている
中也の方をちらと見て様子を確認する。
良かった機嫌を崩されていないようだ
沈黙が続く
中也から反応がないので咄嗟に振り向いた
ハッ!!
中也が涙を流す
太宰の名前を云い終わったと同時に何かが丘を飲み込んだ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。