あなたside
それから、みんなが作ってくれたケーキ。
大和くんや海がやってくれた余興。
たくさん楽しかった。
海に夏くん、弥生さん、津野くん、お父さんお母さん、お義父さんお義母さん。
たくさんの人に支えられて今がある。
ほんとにありがとう。
私は涙が止まらなかった。
あっという間に結婚式が終わり、家に帰ってきた。
3人で抱き合った。
あたたかい。
家族という存在は、好きな人という存在は、こんなにも心を温かくする。
もちろん楽しい事ばかりじゃなかった。
辛いこともあった、相手を傷つけたこともあった。
でも……全部が、夏くんや海と出会えたおかげ。
そう思えるの。
それは知らなかった。
てっきり大和くんがやってくれたのかと……
お姉ちゃん。
見てる?
私たちは3人で家族じゃない。
" みんなで家族 " だよ。
ふと窓を見ると、キラキラと海が光っている。
……綺麗だな。
お姉ちゃんが大好きだった海、夏。
私も好きになった海、夏。
ほら、こんなにいる。
私の家族と呼べる人が。
今は、胸を張って言える。
私は月岡夏の妻だと。
月岡海の母親だと。
色んな形があっていいじゃん。
今幸せなら、それでいいんだ。
海。
はじまりが曖昧で、終わりはきっとない。
これからも、今までも、海は私の家族だ。
夏。
暑くて、むしむしして、嫌だった季節。
でも今は大好きだ。
海と夏に出会えた季節だから。
ッ……!!!
……ママ。
ずっと憧れてた。
嬉しくて涙が止まらない。
これ以上幸せな時はないんじゃないか。
そう思ってしまうくらいに、今、幸せ。
それでもいい。
どんなにこの先辛いことがあっても、一緒に乗り越えられる気がする。
" 家族だもんね "
fin,














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!