いつか前の事だった。
昔の記憶が殆ど無い私は、ヨコハマを彷徨っていた。
何も無い、空っぽだった頃。
或る日、其の日常は全て壊れた。
目の前に、人が_________少年が倒れていたからだ。
少し血が服に付いている。
怪我は見た処、無いから返り血だと思う。
呼び掛けても反応無し。
困った。
此処に居たら居たで、第三者からは気味悪がられるだろう。
……
駄目だ。
十年前に亡くなった母が医者だった。
だから小さい頃から、治療しているのは見て来た。
血はちっとも怖くない。
云って、そんな怪我してないけど。
何で前回の掃除で、奥深くにしまったんだろう。
手当は楽なのに、探す方が大変だった。
あの時の自分を恨むわ。
無視か?
そうなのだ。
今、拳銃を向けらている。
倒れていた少年の付近に拳銃が落ちていた。
多分少年の物だろう、と思い拾った。
自分で拾った銃に、自分が餌食となるとは……
あれ、此れ名前名乗って大丈夫なのか。
_________織田作之助だ。
口調は判りません()
一応、探偵社設立秘話辺りの年齢です.












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!