漸く人里についた
通りすがる人々の性別、年齢、名前、身長…いろいろなことが目の中に飛び込んでくる
正直気持ちが悪い…
吐き気がする
目を押さえながら探す
周囲の嫌悪の視線を振り切りながら
後ろから
膨大な情報が入ってくる
『 名前:八雲紫
性別:女性
年齢:10██(17歳
種族:妖怪……
██████████ 』
能力を封じているのに…
瘴気に当てられ
益々悪心がする
つい身を乗り出してしまう
八雲紫の中を見透かそうとする
面倒?
異世界?ヒーロー?
色々な質問がしたくなるが
衝動を抑えて冷静になる
これまでの経緯をざっくりと説明される。
先ほどの巫山戯た態度は何処かに行っている
ただ心の声は従順だ
気味が悪いハートは無視して
頼みは了承する
八雲は華麗にウインクをキメる
そう告げ
私は目を閉じてスキマの中に入った
…落とされたというべきか















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!