物心ついた時から俺達は一緒にいた
毎日毎日遊んで、平和な日々を過ごしていた
だけど…平和な日々は突然に終わりを告げた
村の家に人外の大人が火を焼け払ったのだ
火がたちのぼり、あっという間に焼け野原になった村
そんな中…ボウボウと焼けている家に水が流れた
ぺいんとが能力で村の家を消火したんだ
俺はその能力がすごすぎて、声が出なかった
"ぺいんとは村の家を守った英雄だ"
俺はすぐにでもぺいんとにそう言いたかった
"これが人間が人外に対する接し方なのか"
と、俺は見ていて絶望した
その日からぺいんとは皆の誤解を解こうと、
頑張って人間の役に立とうとしていた
そのせいで…ぺいんとは人間の心を読みすぎたんだ
それが、ぺいんとが村の人間と話したとされる
最後の会話だったと思う
あれからピタリと人間とは関わらなくなった
ある日、最恐と呼ばれた人外がいると…
噂を聞きつけた人間の研究者が来た
その話を聞いて分かった"狙いはぺいんと"だと
俺はすぐにぺいんとを探した
一生懸命探して、見つかった場所は森だった
その時にはすでにぺいんとは攻撃されかけていた
俺は急いでぺいんとのそばまで向かった
そして、あいつを突き飛ばして自分が攻撃を受けた
そんな俺の姿を見て…ぺいんとは声を上げた
俺は【人間】だから体が消滅しなかった
血がドバドバ出続けて、出血多量で死ぬ…はずだった
出た血は白い液体に変わって体内に戻った
ぺいんとは俺を勢いよく抱きしめた
俺は何が起こってるのか、さっぱり分かんなかった
分かってるのは…俺はもう"人間じゃない"こと
そう言って、リアムさんはぺいんとの部屋に向かう
俺達はその姿を遠くから見ていた





















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!