第13話

迷子発見 Part12
27
2025/08/23 01:00 更新
華奈(かな)
華奈(かな)
ねぇ、あのさ、
俯いたまま言う華奈。
(なまえ)
あなた
うん
華奈(かな)
華奈(かな)
にじさんじの『VΔLZ』じゃない⁉︎
だよね⁉︎
私もそう思う。
でも、本人たちは知られたくないみたい。
(なまえ)
あなた
それだったら私が気づいてるよ。みんなそれぞれちょっとずつ声が違うもん。だから、別人だよ。
なんとか、言い訳で誤魔化す。
華奈(かな)
華奈(かな)
あなたの名字が言うんならそっか。お前、吹部やもんな。
(なまえ)
あなた
そうそう。吹部で鍛えた耳、なめんなよ?
と茶化すように言う。
ひとまずこれで転校生の平穏は確保できたかな。
あとは……
女子からの人気かな。
転校初日で、きゃいきゃい言われてたら流石に疲れるかな。
止めたほうがいいのかな。
なんて考えていたら、
甲斐田晴
甲斐田晴
あなたの下の名前ちゃんと同じクラス、嬉しいな〜
と間の抜けた晴の声が聞こえた。
あ、やば。
クラスの女子敵にした。
まぁ、いいか。
別に、友達なんて多いければ多いほどいいわけじゃないし。
それに、『暗黙の了解』が私を味方してくれるし。
何より、晴の表情が固い。
(なまえ)
あなた
だね。晴も景も藤士郎も一緒なんてびっくりしたよ。縁結びの神様でもついてるのかな?
と少し響くように言った。
弦月藤士郎
弦月藤士郎
ねー、確かに。だったらこれも何かの縁だね。これからよろしくね、あなたの下の名前ちゃん。
と藤士郎が言った。

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