のんきにそのトーナメント表を読む 。
今は今回のステージの参加者待機室(優勝者専用)で
相手のリサーチをしている 。
どうやら今回は優勝経験のあるティルやルカがいる注目のステージのようだ 。
トントントントントン
ふいに扉を叩く音がした 。
バンッッッと扉が開かれ 、見覚えのある私と同じ紅髪が見えた 。
思っていた通り 、ミジだ 。
彼女とはアナクトの期が違うが 、お互いの“飼い主”の仲が良いため仲が良い 。
ミジの後ろに黒髪の女の子がいる 。
黒髪の子…スアは少し緊張したように話す 。
別に取って食べたりしないのに…今は
ちょっと照れたようにスアが言う 。
かわいい(しらふ)
ミジが仲間との揺蕩う思い出を言っている間 、
ミジやスアが笑っている姿、表情
これも一ヶ月後には2度と見ることはできなくなっている 。
と気持ちを噛み締める 。
…この2人は来週にどちらか死ぬことは知っているのだろうか 。
そしてそのティルという同級生も死んでしまうことも。
…なんで死ぬと言い切れるかって?
それは私が勝つ以外ありえないから 。
私は情に流され人に踊らされるタチではない 。
だから 、彼女たちには死んでもらうしかない …
静かに別れを告げる 。
心の片隅に無いはずの罪悪感が芽生える 。
それを力一杯抑える 、抑えきれないと涙が溢れそうだ 。
だからそこで違和感に気づかなかったんだろう 。
これもそれも全て私のせいだった 。













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。