悲しそうに首を傾げ話す彼にくるものがあり、慌てて誤解を解こうとする。
会ったのは数年ぶりだから少し気まずい。
軽く流すと、ふと気になるものがあり聞いてみることにした。
かなりプライベートな為、話してくれるかどうかわからないが。
苦笑いを浮かべる彼。
どうやらこの話題はタブーだったようだ。
頭の中で上司の姿、行動を思い出しながら答える。
多分、大丈夫だろう。
いや、あの人だったら良いって言いそう…
そう心の底で思いつつ、顔に出さないように努力する。
不思議に思われていないことから大丈夫だと言うことだろう。
予想できなかった言葉に飲み物が口から出そうになる。
反射的に口を押さえてなんとか乗り切った。
まさか“探偵”のワードが出てくるとは……
※第三次病院とは、重症患者が多く運ばれる病院のことを指す。
またもや吐きそうになってしまった。
袖で口を拭うと、慌てて業くんを見る。
すると、怪しげな目でこちらを覗いてきた。
そして一言言う。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。