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第3話

🌙🍀✨
479
2023/01/20 14:07



赤羽業
 え、駄目だった? 
 
あなた
 そーゆーことじゃなくて、! 
 
 


 悲しそうに首を傾げ話す彼にくるものがあり、慌てて誤解を解こうとする。

 会ったのは数年ぶりだから少し気まずい。








赤羽業
 ならよかったよ 
 
赤羽業
 あなたの下の名前ちゃんには嫌われたくないからね 
 
あなた
 またまたそんな冗談〜 
 
 



 軽く流すと、ふと気になるものがあり聞いてみることにした。

 かなりプライベートな為、話してくれるかどうかわからないが。








あなた
 彼女さんとかいるの? 
 
赤羽業
 ん?いないよ? 
 
あなた
 え?!意外!! 
 
赤羽業
 そんな大声で言わなくても…笑 
 



 苦笑いを浮かべる彼。

 どうやらこの話題はタブーだったようだ。








赤羽業
 そういえば医師になったはいいけど 
 人間関係大丈夫? 
 
あなた
 あー、 
 
あなた
 多分、大丈夫 





 頭の中で上司の姿、行動を思い出しながら答える。

 多分、大丈夫だろう。

 




赤羽業
 多分って、結構変わった人なんだね 
 
あなた
 それなりには? 
 
赤羽業
 へぇ〜会ってみたい、笑 
 
あなた
 いやいや、駄目でしょ笑 
 


 
 いや、あの人だったら良いって言いそう…

 そう心の底で思いつつ、顔に出さないように努力する。

 不思議に思われていないことから大丈夫だと言うことだろう。









赤羽業
 そっか〜…   
 
あなた
 ごめんね? 
 
赤羽業
 あ、んーん 
 
赤羽業
 なんか天医会総合病院って、探偵さんがいるらしいからね 
 
あなた
 たん"っ……   






 予想できなかった言葉に飲み物が口から出そうになる。

 反射的に口を押さえてなんとか乗り切った。

 まさか“探偵”のワードが出てくるとは……









あなた
 んまぁ、そうだね 
 
赤羽業
 結構話題になっててさ 
 
赤羽業
 おっきい病院でしょ? 
 
あなた
 そうそう 
 
あなた
 第三次病院だね 



※第三次病院とは、重症患者が多く運ばれる病院のことを指す。










赤羽業
 結構大きいじゃん 
 
赤羽業
 俺の上司が搬送されて、統括診断部?に行ったらしいからさ 
 
あなた
 んぐっ…   






 またもや吐きそうになってしまった。

 袖で口を拭うと、慌てて業くんを見る。

 すると、怪しげな目でこちらを覗いてきた。

 そして一言言う。












赤羽業
 まさか…探偵さんと知り合い? 













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