私は木兎さんと赤葦さんと暫く話していた。
そうしているうちに、木兎さんが口を開いた。
目はキラッキラ。
私にグイグイと寄ってくる木兎さん。
声がデカいし、身長も高いしで少し怖い。
木兎さんが私を指差して言う。
その顔は、少し不貞腐れているように見えた。
……………私、なにかしたっけ…?
私は少し黙り込み、考えたが、敬語を外さないと木兎さんが不貞腐れそうだから、応じることにした。
そう言うと、木兎さんが顔をキラキラさせて、首を縦にブンブン振って。
私の手を掴んで言った。
穏やかに微笑む2人。
私は、鼻の奥がツーンとして、泣きそうになるのを必死に我慢して、お礼を言った。
「〝友達〟だ!!!!!」
………いつぶりだろう。
こんなに、嬉しさで胸がいっぱいになったのは。
京治がずっと黙っていた。
私が声をかけようとすると、京治が笑い出した。
1つ年上なのに、なんでこんなに親しく話せるのだろうか。
………私は、久々の楽しい会話に、
「この人たちなら、信じてもいいかも。」
という気持ちになれたのだった。
次回
裏切り













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。