そもそも「花様年華」とは、元は2000年に製作され
たウォン・カーウァイ監督の香港映画のタイトルと
して有名で、「人生で最も美しい瞬間」を意味しま
す。
以前、RMはツイッターで「人生で最も美しい瞬間」
に加え「青春」という意味も付け加えています。
また、2021年に放送されたバラエティー番組「You
Quiz on the Block」の中で、RMは「毎瞬間、最後
のように」という言葉とともに、「花様年華」とい
う言葉を添えています。
さらに、アルバム「花様年華Young Forever」に収
録されているRMの作詞した曲「Epilogue:Young
Forever」の中の歌詞では、「いつまでも僕のものに
はできない大きな拍手喝采」や「完ぺきな世界なん
てありえない」といった歌詞が印象的です。
今、BTSがまさに駆け抜けていて永遠のものではな
い「花様年華」という哲学を、象徴的なストーリー
とともに視聴者にメッセージとして訴えかけるとと
もに、青春を経て大人になる過程で生じる葛藤、と
いう2つの軸があるのではないかと思います。
以下で説明する「花様年華」のストーリーは、架空
のストーリーなのですが、そこから読み取れるメッ
セージには、アイドルとしての彼ら自身の経験や思
い、哲学が込められていると考えられます。
また、誰もが成長する過程で経験する「子供」から
「大人」になる過程の葛藤や苦悩、成長するにつれ
て見えてくる人生の嫌な部分と向き合い、折り合い
をつけるプロセスを描いており、私たちの共感を呼
ぶものとなっています。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。