第8話

〇〇をしないと出られない部屋(後半)
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2024/09/07 02:52 更新
【セバスチャン】
※家族の中で誰が安心できるかを言わないと出られない※

「俺はあなただよ。同じ人間だし」
間髪入れずに答えてくれるセバスチャン。ほぼ同時にあなたも「セバスチャンだなぁ」と言う。でも、意外とニョンも安心できるかも…と呟くと、
「はぁ!?あいつ…!?」
と驚くセバスチャン。あんまり良い思い出ない。とのことだった。そんな話題が膨らみ、ドアはとっくに開いてるのに出ずにたくさん話す2人。頃合いを見て部屋から出ると、迷うことなく自分を安心できる人だと言ってくれたことに浮かれてしばらくニヤニヤしちゃうあなたに
「なんだよ?殴られた時のニョンみたいな顔して」
とセバスチャンが言い放つ。 でも本人も、自分を「安心できる人」と思ってくれてることに心底うれしい。


【サトル】
※お互いがドキドキしないと出られない※

この鋼のランダル大好きっ子をどうやってドキドキさせればいいのよ…と半ば諦めているあなた。時間がかかりそうだな…とサトルを見ると、目があってしまった。勢いよくそらせば、
「ちょっと」
と言いながら一歩近づく。
「なんで急に目逸らすの?そんなに嫌?」
「嫌じゃないよ!!」と言ってもなかなか目が合わせられないあなた。はぁ、とため息が聞こえた。そして、冷たい手が頬を包んで、自分の方を向かせる。
「じゃあ目を見て嫌じゃないって言ってよ」
あぁだめだ。顔が良い。あなたの頭の中はそんなことでいっぱいになる。心臓が激しくバクバク鳴り始めた。そうして、迷いに迷った末にでた行動。 ちゅ、と彼の唇にキスをした。
「…??あなた…!!」

どこかで鍵の開いた音がした。もう早く出よう。目を輝かせるサトルを見ないふりをして、ドアに向かった。


【竹ロバ】
※2人で協力して高い所にあるものを取らないと出られない※

………本当に高い。高い場所に置いてある鍵のようなもの。ロバートに何か持っていないか聞くけど
 
「悪い、今ほんとに調達しに行く予定じゃなかったから手ぶらだ」

「そうだよね」と笑う。だからと言って手助けになる何かが置いてあるわけでもない。ジャンプでも届かなそうだし。2人で色々試した結果、あなたを肩車して取ることになった。あなたは自分の体重を気にしていて最初は嫌々だったけど、早く戻らないと何かあってからじゃ遅い、とのことで渋々承諾。
彼の肩に乗ってすぐに、「重いだろうからさっさと取るね…!!」と伝えても何故か無言。 もしかして重すぎてそれどころじゃないんじゃ…とさらに焦ったあなたは少し体を伸ばして鍵をゲットした。

彼に謝ると、またもや何故かロバートの顔が赤い。どっちにせよ鍵を取れたんだ。早く出よう。

ロバートはと言うと、あなたを肩車した時に太ももが自分の首周りにある感覚にものすごい照れていたそうだ。…そして当たっていたし。部屋から出たあと、しばらくの間ずっと首周りを触ってあの時の感触を堪能してる。




【ナナ】
※どちらかを怖がらせないと出られない※

あのナナを怖がらせる、かぁ…と無理難題に目をやってはため息しか出ない。実際、ナナを怖がらせることができるのがルーサーしか思い浮かばないし、彼が言いそうなことを言ったところで本人じゃないんだから、怖がる兆しが見えない。1人で悶々と考えていると、
「あなた」
と、名前を呼ばれた。「なぁに?」と返すと、ナナは視線をドアに向けたまま

「貴方って細いわよね」
なんて言い出す。ちょっと嬉しくて「えぇ!?」と声がひっくり返った。ナナは続けて話し出す。

「セバスチャン…彼は男性の人間だからぱっと見はガタイが良いけれど、貴方は人間の女性でしょう?貴方とハグをする時、いつも細いな、脆そうだなって思ってたのよ。 貴方も私もお互いを信用しているし、そんなこと・・・・・をするつもりは今はないけど…」

くるりと私の方を見て、言葉を繋げた。
「私は貴方を簡単に締め殺せるし、骨だって折れるわ」

ゾクリ、と背中に恐怖が走った。目が本気そのもので、私は捕まえられた獲物のように硬直した。ナナは私の体にいつものように、彼女の体を巻き付かせる。いつものような優しい力じゃなく、強い強い力で…。

  痛い、痛い……!!どうしよう、怖い…!!

「なんてね」

フッと体の力が急激に弱まった。それに伴い、私も脱力したように床に座り込んだ。

「あぁあなた、そんな可愛い顔をしないでちょうだい。冗談だから」
優しい声色で、尻尾で私の頭を撫でては顔をすり寄せてくれる。

「ほら、開いたわよ。行きましょう」

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