ないこside
「今から会えへん?」
まろからLINEが来た
まろへの恋は諦めようって決めたばっかりなのに……
「いいよ」
俺はそっとまろに返信をした
すぐに既読がついて
「今からないこの家行く」
と、返信が来た
まろにこんなひどい顔……見せたくないもん
ピーンポーン
俺は深呼吸をしてドアを開けた
まろの前では笑顔でいよう
まろの顔を見たら
安心したのか、自然と涙が出てきた
まろの手はとても優しくて
心がぽかぽかした
まろは少し下をむいて
しばらくすると決心したかのように俺に目を向け
キュッと唇を噛んでから口を開いた
一瞬、夢かと思った
でも、まろの顔を見てるとほんとに告白されたんだって
実感が沸いた
気づいたら、俺も気持ちを伝えていた
「余命1年なんだ……ッ」
ごめんねっまろ……
ifside
「余命1年なんだ……ッ」
俺は言葉の意味が分からなかった
信じられない、信じたくない
俺は現実を受け止めたくなかった
ないこが好きだから、愛しているからっ
せっかく両思いになれたのに……
でも、辛いのはないこだよな
いまの俺に出来ることをするまでだ……
俺はそっとないこの手を握った
ないこのこと
死んでも離さへんから
next













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。