第2話

2話:訓練
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2025/11/11 22:46 更新
あなた
……ん…
朝日が窓を貫くように、私の目を刺す。
コンコン
ナチス
あなた、起きてるか?
ドア越しに、ナチスさんの声が聞こえる。
あなた
…起きてますよ……。
ナチス
朝食出来たから、一階に降りてこいよー。
あなた
はい…。
あなた
…おはようございます。
イタ王
おはよーあなたちゃん!
あなた
…朝から元気ですね。
イタ王
そうかなー?いつもこんな感じだけど…。
ナチス
…テンションの高いおバカさんだもんな(笑)
イタ王
ナチ!!失礼だと思わないんね!?
日帝
静かにしろお前ら。すまん、いつも騒がしいもんで…。
あなた
いや、大丈夫です…。
ナチス
あぁ、そうだ。
ナチス
あなた、支度し終わったら、俺に着いてこい。今日から訓練だ。
あなた
は、はい…。
日帝
…あなた、
あなた
は、はい、?
イタ王
…がんばれ。
あなた
へ?な、何がですか!?
ナチス
早くしろー。
な、なにがあるんだ…?
ナチス
今日からこの二人に基礎などを教えてもらう。
フィンランド
…フィンランドだ、よろしく。
メリー
メリーだよ、よろしくー…。
ナチス
…あなた、
ナチスさんは、私の耳元に近づき話しかけてきた。
ナチス
…早めに戻ってこいよ。
あなた
…あ、分かりました…。
ナチス
じゃあな。
メリー
…それじゃあ、基礎から始めよっか。あなたちゃん、戦闘は初めて?
あなた
は、はい…。
メリー
そっか…ま、大丈夫だからね。
フィンランド
…とりあえず、ナチスさんから言われた通りにやれば良いんすよね?
メリー
多分そう。それじゃ、やってこっかー。
あなた
よ、よろしくお願いします…。
メリー
あはは、そんな畏まらなくても良いんだよー。
フィンランド
とりあえず…武器の扱いから始めるぞ。あなた、この中から好きな武器を選べ。
メリー
何個でも良いからねー。
その中には、様々な武器が取り揃えられていた。
刀、拳銃、スナイパー、斧、鎌、槍、弓など…豪勢で、どれも使いやすそうなものばかりだ。
あなた
…二人はなんの武器を使っているんですか…?
フィンランド
俺はスナイパーだ。
メリー
私は…やっぱ拳銃かな。
フィンランド
あなた、決めたか?
あなた
えと…じゃあ…………
メリー
焦らなくて良いよ、武器選びは肝心だからね。
あなた
…………じゃあ、この二つ…ですかね…。
私は拳銃と斧を指差した。
メリー
おぉ、なかなかのチョイスだね。よし、それじゃあ教えるね。
メリー
この拳銃はねー、こういう風に持つと撃ちやすいよ。試しに、あそこの的に当ててみ。
あなた
えっ、いきなりですか……?
メリー
大丈夫、失敗しても良いから。
あなた
わ、分かりました…。
私はメリーさんから徐に拳銃を受け取った。
そのまま撃ってみる。
バンッ!!
…しまった、構えを取るのを忘れていた。
受け取った時、反射的に構えを取らずに撃ってしまった。
メリー
…お?ぴったり的中…すごいね。プロでも、ここまでど真ん中はいかないよー。
フィンランド
しかも、構えなしだもんな…。
あなた
…あ、ありがとうございます…?
メリー
とりあえず、銃は置いといて…斧いこうか。
あなた
…結構軽いですね。
フィンランド
…は?
メリー
…それ、フィンランドが持ち上げれないほどの重さなんだけどなぁ…。
あなた
え、あ、そうなんですね…。
フィンランド
…すげぇな。
メリー
それをそのまま、この的に振り下ろして。ゆっくりで良いよ。
あなた
…えいっ、
ガラガラと、的が崩れた。
破片が飛び交う。
メリー
わぁお、見事に真っ二つ…流石だね、あなたちゃん。
フィンランド
…んじゃ、こっからは体作りの訓練になるからな。
あなた
は、はい…。
メリー
はい、タイムア〜ップ!
メリーさんの声の直後、タイマーが部屋に鳴り響いた。
乱れる息を整えようと深呼吸をする。
あなた
…さ、流石に少しキツいです…。
メリー
うーん…素人だったら、少しで済まないんだけどな…。
フィンランド
…これで終わりだろ?俺は帰る。
フィンランドさんは冷たくそう言い放つと、部屋から出ていった。
あなた
…私…あの人に嫌われてるんですかね…?
メリー
なにがー?
あなた
…フィンランドさん、私にすごく素っ気ないですし…。
メリー
…あー、それは違うと思うよ。
あなた
え、?
メリー
あいつはね、いつもあーいう感じだけど、意外に優しいんだよ。
あなた
そ、そうなんですか…?
メリー
うん。ツンツンしてんのは、新人が死んで欲しくないから。
あなた
…優しいんですね……。
メリー
…さてと、訓練終わったし…あなたちゃんって新人さんだよね?
あなた
は、はい…。
メリー
ふぅん…じゃ、ジュース奢ってあげるよ。
あなた
え、でもそんな…悪いし…。
メリー
良いの良いの。先輩からのご褒美。
あなた
あ、ありがとうございます…。
私とメリーさんは、自販機のある場所に来た。
メリー
何が良い?
あなた
じゃあ…このメロンソーダで…。
メリー
おっけー。んじゃあたしは…グレープサイダーでいっか。
メリーさんが自販機のボタンを押すと、メロンソーダとグレープソーダがごろっと音を立てて出てきた。
メリー
…ところでさ、あなたちゃんはなんでこの組に入ったの?
あなた
え…………なんで、でしょうかね…。
メリー
…もしかして、理由とかない?
あなた
…はい。
メリー
…ふふ、
メリー
あ、ごめんね、笑っちゃった。
あなた
あ、全然大丈夫です…。
メリー
…私さ、戦争孤児だったんだよね。
あなた
……え、
メリー
でも、ボスが私を拾ってくれたんだ。
メリー
…だから、恩返しみたいな感じでやってるんだ。
あなた
…私は………親が資産家で、だから虐待されてるって言っても、意味なくって……。
メリー
…そうなんだね。
メリーさんは空き缶をゴミ箱にカランと投げ捨て、私の方にくるっと向いた。
メリー
んじゃ、私は帰るね。
あなた
あ、はい…また明日…。
メリー
…ボスが待ってるんでしょ?早く行ってあげな。
あなた
…か、帰りましたー…。
ナチス
おかえり。
イタ王
おかえりー!!
ぎゅむっ
あなた
おわっ…!?
日帝
おいイタ王、あなたに抱きつくな…!!
あなた
…あの、夜ご飯食べたいです。
イタ王
じゃあピッツァ食べるんね!
日帝
いや、おにぎりだろ。
あなた
…な、なんでも良いです…。
ナチス
…あなた、明日はあの二人の他にも人が増えるからな。
あなた
あ、はい…。
ナチス
…じゃあ、おやすみ。
あなた
おやすみなさい…。
イタ王
ねぇあなたちゃ〜ん〜、今日一緒に寝よーよー。
あなた
えぇ……?
イタ王
ねっ、良いでしょ?
あなた
…まぁ、良いですけど……。
イタ王
やったぁ!
あなた
お、お邪魔します…。
イタ王
ゆっくりしてってねー!
あなた
…わ、綺麗な部屋…。
イタ王
そうかなー?
あなた
…………………
イタ王
………………
あなた
…あのっ、なんか喋ってくれませんか…?私、こういう空気苦手なんですよ…。
イタ王
そうなの?ごめんごめん、話題なくてさっ!
あなた
…はは……。
イタ王
…あなたちゃんはさー、秘密を言える関係の人っている?
あなた
…いませんね……。
イタ王
あはは、ioもだよー。
あなた
え…イタ王さん、いそうですけどね…。
イタ王
そぉ?
あなた
なんか…誰とでも仲良くなれそうですし…。
イタ王
そう…?
イタ王
まぁ、とりあえず寝るんねー!
あなた
あ、はい…あ、そういえば…
イタ王
んー?
あなた
なんで日帝さんとイタ王さん、私が訓練に行く時頑張ってって言ったんですか?
イタ王
あー、それはねー…
イタ王
…メリーがとんでもない奴だから。
あなた
え、メリーさんがですか…?そうは見えないですけど…。
イタ王
あの子、性格は良いんだけどめっちゃ強いんだよ……正直、ナチが戦っても勝てるか分からないほどなんね…。
あなた
それはすごい…。
イタ王
でもあの子、多分あなたちゃんのこと気に入ってるよ?
あなた
え…そうなのか…。
イタ王
だって、今日の会議であなたちゃんのこと良く言ってたもん。
メリーさんが…。
イタ王
だから、気に入られてると思うよー。
イタ王
って、もう時間だから寝るんね、おやすみなんねー。
イタ王さんはベッドに身を放り込み、すやすやと眠り出した。
あなた
…床で寝よう………。
空に浮かぶ、より痩せ細った三日月を見つめた。
今回地味に雑ですね…。
👋

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