末澤side
あなたに一つ隠していることがある。
でも言っておけばよかった。
今目の前ですごく苦しそうなあなたを見てすごく辛い。
あなた「ごめんなさい、外出て走っちゃって」
あなただってわかってるはずなのに、
大人しくしてなかったら自分がどうなるかなんて、
どんどん体力が落ちていくのに。
末澤「怒ったりしてへんから、大丈夫やから」
ただあなたの背中を摩ってあげることしかできない。
末澤「話してなかったことがあったねん、」
涙が出そうになる。
でも泣いちゃだめ。
あなたは苦しそうにしながらもこちらに顔を向ける。
今言うべきなのか、、
あなた「迷ってる、?話して」
あなたの手を握る。
末澤「実はなあなたの余命、もう半年もないねん。
どんどん進行してるみたいで‥」
おそるおそるあなたの顔を見る。
その顔はどこか諦めたような寂しそうなそんな顔だった。
あなた「そんな気がしてた、だって前よりも辛いから。
覚悟はずっとしてたよ、」
末澤「ごめん、ごめんな。なんもできなくて」
あなた「謝らないでよ、お兄ちゃん」
あなたの存在がどれだけ大切なのか、
あなたがお兄ちゃんの呼んでくれるだけで俺は幸せだった。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。