______江戸・吉原桃源郷
___________女の地獄、男の楽園
______誰もが一度は夢見る桃源郷
_______吉原には当たり前だが、遊女がおり、
______その中でも特に美しく教養を身につけた者は
______花魁と称され、吉原の中でも特に重宝された
______吉原3大花魁
___________吉原で最も美しい3花魁の中で
______他花魁や民衆から絶大な支持を得る
______3大花魁の1人である花魁がいる
______その花魁の名をあなた
______遊女が1人と異例の音駒堂花魁である
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夜に響くは、美しき鈴の音に妖美な音楽
朝に響くは、遊女達の悲しき歌
毎夜の夢に浮かれた男達、
毎朝の現実に嘆く女達、
それを知る者ただお天道様だけ、
今日も1人世を見下ろすや
______そう、1人静かにながらも美しく歌う少女は
______音駒堂の花魁・あなた
______花魁としては異例の身体を売らず
______吉原の代表とも呼べる花魁になった少女
曲の最後の一句を読めたところで、
ポツリと静寂に包まれる一室
棚には書物が積まれており、
着物や簪、装飾物、化粧用品、
様々な物が乱雑に積まれている、
本当に花魁の部屋がわからないような有様だ
別にこうしたくてしているんじゃない
名も知らない何処かの誰かが、
贈ってくるのだから、私は分からない
______少女は、唯一綺麗に整頓された机に向かい
______一つの年季の入った筆を取る
______静かにぽつりと呟く音は、
_________空から降る雪に掻き消された
つづく ➡︎➡︎
※恋愛小説久々の作者













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!