「んぁっ……」
くちゅり、と厭らしい音をたてて、真理のそこが葉月の指を受け入れた。
妖狐である葉月の姿が変幻自在なように、葉月の指もまた変幻自在である。
真理にかける負担を最小限にするために、細くしなやかな指を差し入れている。
しかし。
まだ男性経験のなく、衣服に包まれたままベッドに縛り付けられている真理にとってそれは、負担が小さかろうが異物でしかない。
「いやっ、抜いてぇっ……」
花も恥じらう美少女が体を揺らして衣服の間から滑り込んだ不埒な指に抵抗を見せる。
その仕草は彼女にとっては大切な抵抗だった、が──
結果として、葉月の加虐心を煽っただけだった。
「真理、あぁ、可愛い真理。僕の指を受け入れて、懸命に腰を振るなんて悪い子だ」
「ちがっ…あぁっ!?」
急に指を動かされ、強くなった異物感に目を白黒させる。
「たっぷり、たっぷり甘やかしてあげる。今夜の君はどんな風に乱れるのか、楽しみだよ」
完璧な笑みを浮かべる葉月は、妖狐の尻尾をゆらりと揺らす。
彼は、真理を逃がす気など毛頭なかった。
頭の先っぽから足の爪先まで愛さなければ帰さない。
濃厚な愛を注ぎながら、葉月は真理に覆い被さった。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!