~アリアナside~
わたしの名前はアリアナ・ベルニー。
光魔法が使えるということで、平民でありながら特別にこの王立魔法学院に入学することを許された。
といっても、正直恐れ多い。
だってここには、王家や名門貴族の御子息や御令嬢がたくさんいるんだから!
少し耳を傾ければほら……
場違いなのはわかってる。
わたしだって正直、こんなところ行きたくなかった。
大好きな友達とも、家族とも、離れ離れ。
確かに食事が薄いパン一切れとポタージュしか出ない実家よりはマシだけど……
お貴族様となんて、一生関わらないと思ってたし、関わりたいとも思っていない。
でも、ここを優秀な成績で卒業したら、奨学金が出ると聞いた。
お父さんとお母さん、それに、3人の弟と4人の妹……みんなの生活が楽になるんだ。
そう考えると、今更こんなところで泣いてる場合じゃないんだ!
ドンッ
紫色の髪を綺麗にまとめた黒いドレスを着た令嬢とぶつかってしまった。
彼女はその瞳に怒りと軽蔑の炎を浮かべ、わたしを睨みつけていた。
後ろから声がかかった。
振り返ると、肩くらいに切りそろえられた茶髪に片目を隠した令嬢がいた。








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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!