第9話

きゅー 事故
40
2020/09/03 09:42 更新







【ダンス部練習中】









《乃愛side》





浜崎美月
浜崎美月
乃愛!
浜崎美月
浜崎美月
動きがずれてる!
茅野乃愛
茅野乃愛
ごめんなさいっ!
吉居尊
吉居尊
このままじゃ、大会で優勝なんて無理だぞ
茅野乃愛
茅野乃愛
はい…
吉居尊
吉居尊
周りにも迷惑かけてるってこと、分かってるよな?
茅野乃愛
茅野乃愛
すいません…









【帰り道】










茅野乃愛
茅野乃愛
大樹っ!
塩見大樹
塩見大樹
乃愛!どうした?
茅野乃愛
茅野乃愛
一緒に帰れる?
塩見大樹
塩見大樹
あぁ~。ごめん!
塩見大樹
塩見大樹
ちょっと今日は無理かも…
茅野乃愛
茅野乃愛
そっか…
塩見大樹
塩見大樹
何かあった?
茅野乃愛
茅野乃愛
ううん!なんでもない!
塩見大樹
塩見大樹
そっ!じゃあ!
茅野乃愛
茅野乃愛
うん…










最近、大樹が遠い存在になった気がする。















中学の頃は













私のほうがダンスが上手で














大樹はよく先生に怒られていた。

















それが今では逆。
















もちろん、大樹が努力してきたのはすごく知ってる。

















でもダンスに熱心になっている大樹を見て

















少し不安になった。

















私は置いてきぼりにされるんじゃないかって。
















『幼馴染み』という存在の大樹を

















失いたくなかった。



















ダンスなんて、私には向いてないのかな。


















ダンスなんてしなければ、大樹は私だけを必要としてくれたかな?















 信号が青に変わった。















下を向いて歩いていると
















プップーという音が


















耳のなかをかき鳴らした。















気づいたら私は倒れていた。













周りに人がたくさんいるのが、かすかに見える。


























『幼馴染み』という存在のあなたに




















そんなことを願うなんてバカだった。





















いつからだろう。






















私だけを必要としてほしい。














そう思ったのは。




















ワガママだよね。


















でもそんなの分かってるよ。



















とっくに、気付いてるよ。























そして私はゆっくりと目を閉じた。











































何もかも、終わればいいと思いながら_。
















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