「きゃーーー!」
「角名くん!写真撮ってください!」
「先輩これ受け取ってください!」
あなた「あらまぁ…」
モテモテじゃん
いつのまに倫ちゃんが女の子たちに連れ去られて
囲まれてるとは…
何人かの女の子が自分たちで作ったであろうお菓子を倫ちゃんに渡そうとしていた。
角名「ごめんそれは受け取れないかな」
「…あ、ごめんなさい…」
角名「いいよ、ありがとう。気持ちだけ受け取っておく」
そう言って私の方へ向かってきた。
角名「ごめん。次どこ行きたい?」
あなた「さっきの…」
角名「さっきの?」
あなた「なんで受け取らないの?」
角名「あー、あぁゆうやつは好きな子からしか受け取らないって決めてるから」
あなた「ふぅん。」
角名「ちなみに、手を繋ぐのも、一緒に文化祭回るのも好きな子だけだから。」
サラッといったそのセリフに硬直するを得なかった。
あなた「じゃあ、私といていいの…?す、好きな人としか回らないんじゃ…」
角名「え、」
え、ってなによ…
こっちのほうが驚きだわ
角名「やっぱ伝わんないか…」
あなた「ごめん、聞こえなかったなんて?」
角名「いやなんでもない。」
あなた「じゃあとりあえず!好きな子と回るんでしょ!探そうよ!好きな子!何組?」
そう言い倫ちゃんを置いて人混みをかき分ける。
するとガシッと腕を掴まれる。
角名「いや、いいよ。」
あなた「え、なんで…?」
角名「あなたは特別。一緒に文化祭回りたい。」
あなた「しょーがないなぁ。来年は好きな人と回れるといいね!」
角名「…あぁそうだね」
あなた「んふふっ」
黒尾「なぁにニヤけてんですかー?」
あなた「あ、いや?別に…」
倫ちゃんとの思い出を振り返っていたら自然と笑みが溢れていた
黒尾「なぁほんとにそいつの家、行くのか」
あなた「まだ決定はしてないけど行くつもりだよ?」
黒尾「それだったら俺もちょうどその時期に兵庫行くからホテル泊まらね?」
そんな偶然ある…?
あなた「んーわかった!倫ちゃんに伝えとく」
黒尾「ん、」
倫ちゃんの連絡しようとスマホを見ると次の練習時間まであと十分だということに気づいた。
あなた「ややばい!あと十分しかない!」
黒尾「全然食ってねぇじゃん」
雀田「急げー!まだいける!」
あなた「ふ、ふたりとも待っててね!」
私は二人に見守られながらカレーを一気にかきこんだ。













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!