みゆにその情報どこから聞いたのかと
聞こうとしたら、タイミングよく2人が帰ってきた
つい、ヒスンを見てしまう
本当にあのヒスンが恋しているのか?
私の知らないヒスンなの?
私は自分の席につき、次の準備をする
それと同時に頭の整理もする
明らかにみゆの様子がおかしくなった
ならば、あれは本当だったのか、
それとも、ただの冗談なのか
もし本当だった場合傷つきたくないから
もう一度聞くことなんて出来なかった
放課後
6限目が終わってもずっと上の空だった
無意識に帰りの支度をしていたけど
バッグの中身はぐちゃぐちゃだった
急に名前を呼ばれたかと思うと
「予定ある?」と聞かれた
今はヒスンで頭がいっぱいなのに
そんなこと聞かないでよ…
私はそのままバッグをもって教室を出てしまった
絶対に空気を悪くしたことは分かっている
いつもの私と違うことくらい分かってる
でも、こうでもしないと自分と整理が出来なかった
あんなとこでみゆに聞けるわけないし、
家に帰ってから電話でもしようと思いながら
1人で玄関に向かう
玄関に向かう途中でニキくんに会って、
ニキくんに言われて気づいた
自分が今涙を流していることに
ニキくんに引っ張られて
連れてこられた場所は、校舎裏だった
きっと、泣いてる私を
あの場所から離れさせるためにここに来させてくれた
その瞬間、目の前が真っ暗になり
暖かい温もりが伝わってきた
大きい体に大きい手
香水でもなく、体そのものから出ているいい匂い
ニキくんに今、抱きしめられている
抱きしめられる力がどんどん強くなっていく
私の涙で彼の制服が汚れてしまうのが嫌だったから
少し離れようとしても
また引き寄せられる

















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!