恐れていた自体が起きてしまった。放課後、放送室に向かおうとしたクラスメイトの女子三人に呼び止められてしまった。…これ、まさか漫画とかでよく見るやつ…?
咄嗟にそれっぽい言い訳でも思いつけばよかったんだけど、何も言えなくて、しどろもどろになってしまう。当然そんな言い訳で女子達が納得するわけもなく、微動だにしない。
それでもなんとか逃げようとしたけど、女子の一人に腕を掴まれてしまった。
あ、これもう逃げられないやつだ…。
仕方なく女子達に付いていくと、校舎裏まで連れてこられた。うわぁ、こういうのって実際にあるんだ…。場所まで校舎裏とか…ベタすぎるな…。
初兎ちゃん関連のことだとはわかっている。けど、そんなことを口に出そうものなら「わかってるなら自重しなさいよ!」とか言われそうで…。それに、私、学校では放送室以外では初兎ちゃんと喋ってないはずなのに…。何が女子達の逆鱗に触れたんだろう…。
そんな決めつけるくらいなら最初から聞かないでくれ…。なんて思ったのが悪かったのか、女子達は更に眉を吊り上げる。
じゃあ早くその用事とやらを済ましてくれ、と思うが女子達は私を睨むだけで何もしてこない。確かに暇だけど一応放送委員の仕事あるし…。ていうか貴方達が放送委員押し付けたくせに忘れてるの?もう放送室行っていいでしょ、これ…。
今度こそ、って…貴方達決めつけるのに、答える意味あるのかな…。















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。