
ほとけside
今日も暇だ
何もすること無いから
幽霊って、本当にすることが無いんだ
一応、物には触れるけど…
それで何が出来るのかって話だよね…
りうちゃんが来てくれれば、お喋り出来て〝楽しい〟のに………………ん…?
たしかに、いつもの僕から〝楽しい〟なんて言葉は出てこないから、ないちゃんが珍しがるのもおかしくはない
それにしても、本当に不思議…
この50年、一度たりとも〝楽しい〟なんて思ってもなかったのに…
…………これも、りうちゃんのおかげ、なのかな…
なんか、心が少し軽くなった気がする
ないちゃんと話すと、不思議と心が暖かくなる
話し方なのか、ないちゃんの性格なのか
どっちでもいいけど、悪い気はしない
すちside
幽霊になってから、こうして七不思議のみんなと関わる機会が格段に増えた
朝早くからこうして話したりするのも、なんだか新鮮
七不思議のみんなに会う前から、俺はよく朝早くから学校に来てたけど、その頃は七不思議のみんなとは会ってなかったもんなぁ
もっと前から出会えてたら、学校生活も少しは楽しいと思えたのかな…
りうら君がああなった理由の大元は、俺の死だ
俺があの日、理科室で吹き飛ばされて幽霊になって
それから、りうら君は感情を失くしてしまった
しまいには、恐ろしい事までしようとして…
すべての責任は俺にある
助けてもらったのに、りうら君に何の恩も返せないで死ぬなんて思わなかった
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。