ミンハside
いつからかなぁ、
こう思うようになったのは。
もしかしたら最初から、そうだったのかも。
勢いよくドアが開いたと思ったら、
肩で息をしながらこちらに歩いてくる오빠と、
後ろにソユン、ユジョがいる。
バシッ
頬に痛みが走る。
あれ、あたし、今、
ぶたれた……?
오빠と目が合う。
久々にこんなに怒っているのを見た。
あの日くらいだ、
ジウ오빠が、亡くなったって分かったあの時……
怒られながらも私は少し
嬉しいと思っちゃった。
오빠が久々に私を見て、
本気で怒ってくれてる、
きっと心配して__________
私の中の、何かが消える。
あぁ本当にこの人は、
もう既に私なんか見えちゃいないんだなぁ。
何も聞こえないや、もう。
もういいんだ、私は。
さっきあの人たちに向けて何度も言った
「ごめんなさい」は
この人らに向けてでもあるんだ。
私がはっきり言うと、
ソユンは驚き、오빠は笑った。
病室と思えないくらいの大声をあげる。
もういっその事、この人と縁を切ろうか。
いや、それくらいの覚悟で私はやったんだ。
---------------
ダンスバトルで、パク・ジウが負けたあと。
確かに誹謗中傷はあったが、
兄は特に変わった様子もなく
変わらぬ日々を過ごしていた。
そのタイミングでの、事故。
私はまだ幼くて、오빠と歳も離れているから
亡くなった理由もあまり聞かされていなかった。
何年か経ち、両親から聞かされた。
事故にあったこと。
その数日後、ジラ오빠からも聞かされた。
あなたのせいだと。
彼女のせいで誹謗中傷を浴びていて
気を病んでいたこと。
ジラ오빠がそう私に言い聞かせて、
育ってきた。だから。
事故であれなんであれ、
原因の1つとしてあるかもしれないと思って
ジラ오빠の言うことを信じて来た。
あなたに近づくために、오빠がマネージャーになること。
私も多方面から近づくために、練習生になること。
最初はそんな理由で始めた練習生だったけど、
途中から本気になってきて。
ジウ오빠譲りの持ち前の運動神経で、
ダンスは得意だったから、
ダンスだけは、負けたくなかったから、頑張った。
ジラ오빠が定期的に報告してきた。
「あなたの地位が危うい」
「もうすぐ目標が達成できそう」
兄が嬉しそうなことが、嬉しかった。
でも、ある日、
怒り狂ったジウ오빠から電話がかかってきた。
「全部バレてた」
「俺は近いうち吊るされる」
「だから一旦自首する」
「上はコネでどうにかなる」
「お前を含んだグループのデビューを早める」
「俺がそのマネージャーとしてつく」
兄が私を頼る唯一の仕事だった。
頼るというか、使われてただけだったけど。
自分のデビューももちろん嬉しかった。
しかも大先輩の、妹グループとして。
大先輩のマネージャーがあなたさんだったのは
恨んでいたから気に食わなかったけど、
それがどうでもいいくらいには
デビューが嬉しかった。
頑張ろう、と思った。
この頃は、アイドル活動も、
兄との計画も、どっちも頑張っていたなぁ。
兄が作ったスペアキーで、
ユジョをジュンさんの元に送り込んだり。
無人島計画で、物理的にあなたさんとメンバーの
距離をとったり。
あなたさんに新人の指導もさせるようにして、
なるべく1人で行動させるようにしたり。
全部私とジラ오빠、ソユンの計画だった。
▷▶︎▷▶︎
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。