私が駿くんに恋をしたのは、入学して間もない頃、冬馬の練習を見に行った時のこと。
私の元にボールが勢いよく飛んできた。
彼はとても優しかった。
だから、ボールが飛んできたことに対しての怒りなんて1ミリも残らずに消え去った。ただただ、あの男の子が気になる。気になって仕方がない。
冬馬には申し訳ないけれど、それからはその男の子に夢中だった。
その後、帰宅途中の冬馬を捕まえた。
名前までカッコイイとは……モテるだろうなぁ。
……どうして気づかれた?
私、名前聞いただけだよね?
完全に見透かされてる……
冬馬って、不器用で口下手で。
でも、人間の本質に優しい部分を持ってる。
最高の幼なじみだよ。















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!