ゴールの線を跨いで 、 軽く息を吐く 。
… 50m走 、 我ながら頑張ったんじゃない ?
そして久しぶりに個性を使ったから 、 めっちゃ疲れた 。 てかもう眠いんだけど 。
コレ1種目目 … ?
個性を解除し 、 創った愛用の銃を手元から無くすと 、 やけに周りが騒ついてる事に気がついた 。
何だろ 、 と思いながら同じく走り終わったお茶子ちゃんを見ると何故かぽかーんと私を見てる 。
なんかめっちゃ目キラキラしてんだけども 。
そんな眼差しで見られる事したか私 ?
測定不可能か … 、 結構良い方じゃん 。
そう一言お茶子ちゃんに告げて 、 私はその場から電気の元へと戻る 。
… アレ 、 隣にいる人誰だろ 。
電気が 、 お疲れ ! と言って私と軽くハイタッチをした後 、 電気は瀬呂という子に肩組みした 。
この短時間でもうこんなに仲良くなってる … 。
… なんか瀬呂って人 、 妙に私の事探ろうとした顔してない ? 何というか 、 辿々しい …
… ん ?
怯えた ? ? ? キャラ変 ? ? ?
キャラ変て … 、 何言ってんだろうこの人 。
しょうゆ顔だし( 関係ない ) 。
言われてからほんの少し考える 。
… あ ー 、 そう言えば私
個性発動してから解除するまでの記憶って 、 いつも曖昧だったっけな 。
____ N E X T .
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!