晴人side
太『……2人遅くね?』
「たしかに、見に行く?」
太『いや。入れ違ったらやばいからここ居よ。』
さっき時計を見てから最低でも15分ぐらいは経ってる。
達也くんとあなたどうしちゃったんだろう、
トイレにしては遅すぎるよね……
もしかして、あの影に襲われた?
心配でそわそわしてきた。
達也くんとあなたが帰ってきた。
達也くんがさっきより暗い顔してる。
何があったのかな、
達『……は……る、』
「っへ、?」
達『あなたの事は俺が守る。』
「え、」
俺にしか聞こえないぐらいの小さな声で言われた。
でも、なんか顔が怒ってた……?
戸惑ってる俺をよそに達也くんはあなたの所に行って2人でなんだか楽しそうに話してる。
なんだったんだ、今の。
太『どうした?』
「ん?なんもないよ、」
太『なんかさっきからはるも達也くんもおかしいよ。』
「みんな疲れてるんでしょ。」
太我を交わしてベッドに寝転がる。
そっちの方を見ると達也くんと目が合う。
良かった、いつもの達也くんだ。
達也くんはあなたが好きなのかな。
そうじゃないと普通あんな事言わないよね。
……俺に塩投げろって言うぐらいだし。
そういえば、寝る時に人分けたの達也くんだよね。
身長が……とか言ってたけど寝たかっただけ?
お姫様抱っこもしてたし。
確かに俺と太我がお姫様抱っこしながら走れるかって聞かれたら出来ないかもしれないけどさ……
なんか達也くんばっかり得してる気がする。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!