そう言われて出てみた船の上は星が綺麗やった。
『わざわざ、すみません。気にかけてくれて。』
と、私が言うと先を歩いていた白鳥警部は立ち止まってこちらを向いた。
そして首の辺りに手を掛けて何かを掴むような仕草をした。
『し、白鳥警部、?な、何して』
白「ばーか、白鳥警部じゃねえよ。」
『っ?!!』
その声を聞いた瞬間、私の頭は真っ白になった。
そして、白鳥警部がマスクをとった。その下の顔は……
『か、快斗……』
ほぼ放心状態でその場に立っていると……快斗が両腕を開く。
私は、反射で彼の腕の中に飛び込んだ。
『うぅぅ…良かった…良かったよぉ。』
心配だった!会いたかった!
怪我はないの?!目は?!今までどこにいたの?!
など、質問攻めになってしまうと快斗が落ち着けと言って背中をさすったり頭を撫でる。
快「心配かけて悪かったよ……
弾は何とかギリギリで避けて傷ついたのはモノクルで済んだ。
その後は、海に落ちたんだがなんとか寺井ちゃんの助けも借りてここまで来た。スマホが水没しちまってよ、
お前に連絡はできなかった。」
とのこと。
また、絶対に犯人は近くに現れるだろうから
私を危険に近づけたくなく……出来れば、事が終わるまで黙っていたかったが。
快「ったく、おめぇのあの、にも泣き出しそうな顔を見たら……伝えない訳にはいかなかった、と言うわけだ。」
『そっ…かぁ。でも、本当に良かった。
あ、ちゃんとぽっぽも手当してあるよ。新ちゃんが、見つけてくれたの。』
快「げ、まじか。借り作っちまったな…」
そう言って頭をポリポリとかく快斗。
そんな、いつも通りの様子の快斗にまた安心するのであった。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!