私は貞子.....いや、貞子は別名ね、
気お取り直して、私はあなた
『呪いのビデオ』というテープに封じ込められている幽霊のような存在
今現在進行形で、まずいことが起こっている。
胸が突っかかっててめちゃめちゃに痛い。
押しても引いてもジャストフィットしすぎて抜けない。
目の前にいる男性六人組に助けを求めたところ。
一番背の高いオレンジ髪のほんわかしてる男性が目の前にやってきた。
笑顔が少し不気味....。
早くこの恥ずかしい姿から解放されたい。
オレンジ髪の男性は、笑顔でこちらに手を差し出そうとし、私は手を取ろうとした。
だが、
彼は、やわらかな笑みを浮かべながら
私の唇に、そっと人差し指を当てた。
その指は、押し付けるわけでもないのに、なぜか私を黙らせる威圧感があった。
にこりと笑う彼の瞳は、どこか涼しく、底知れない。
言葉は優しい。けれど、その笑みの奥にあるものは明らかだった。
ここにいる人たち、多分みんな同じことを考えた。
これ、陽ノ本\彼が一番ヤバいやつだろ…
全員がゴクリと唾を飲む。
私は焦ったように視線を彷徨わせる。
ぴしゃりと切るように、陽ノ本が言う。
陽ノ本はそのまま、笑顔のまま振り返って言った。
千石はあなたの胸を見ながらボソリ。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!