knmc side
さっきの表情とは全く違う笑顔を浮かべ
がっくんは帰っていく。
それを不思議に思っても、わかってるのにわからない自分がいる。
いや、わかりたくないだけか
永遠の高校生。
その治療をするために一体どんな研究をしたんだろう
永遠の24歳。
その心臓を移植するためにどんな方法をとったのだろう
永遠であるはずの僕らの心臓が入れ替わることはどうやったら防げたのだろう
永遠に笑い合うはずだった人間が隣から消えた
そういう考えをしないようにしても案外難しいものだ。
それを見透かしたように甲斐田くんは話題を変える
話題変えるの下手かよ。
気を遣ってもらった分際でそんなことを思うのは失礼かもしれないが、そう思った。
些細なことを気づくところも少し抜けてるところも甲斐田くんらしいと言えばらしいのだが
ドアを開けると委員長がいた。
何日も会わないで少し痩せたのかやつれたのかそんな委員長は座っていた。ただ僕を見つめて、
それに僕は目を逸らそうとしてやめた
そう言って甲斐田は出ていった。
そう言う空気だったのはわかっていた
でも、何を話し出すか迷う自分がいて口を開くのはやめた
少しの沈黙のあと委員長はその重い口を開いた。
真剣な顔と真剣な声
どこか怒気を含みそれでいて優しい
「逃げるな」とはこう言うことかと今更理解をする
古いその縁が、無視をしていた彼女達と今また絡み合っていく














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。