第52話

失踪事件
14
2026/02/22 02:54 更新



























『俺は、刹那のトラウマじゃないの?』











【星火視点】
cozmezの2人がいるアパート。急いであたしはそこに来た。ドア前に立ってピンポンを連打。
それでも出ないからドアをダンダンと叩いて大声を上げる。
星火
星火
珂波汰!!!!那由汰!!!!いる?!?!いたら返事して、やばいよ!緊急事態!!
大声を上げてドアを叩き続けたら、やっとのことで鍵が開く音がした。
珂波汰
珂波汰
んだよ朝っぱらからうるせぇな
那由汰
那由汰
寝れねぇんだけど
星火
星火
それどころじゃないよ!!刹那がいなくなったの!見てない!?!






そう。朝起きたら、刹那がいなくなっていたんだ。

刹那がいなくなって、スマホは机に置いてあって。代わりに、部屋からギターケースがなくなっていた。

那由汰
那由汰
……は?いなくなった、って
星火
星火
そのまんまの意味!朝起きたら、スマホとか色々おいていなくなってたの!
珂波汰
珂波汰
それマジか?
星火
星火
ガチマジのガチ!どうしよう……!
どうしよう、どうしようとあたしは大騒ぎ。
珂波汰も那由汰も静かに焦っている。
那由汰
那由汰
刹那が行きそうなとこに、心当たりってねぇの
星火
星火
刹那が行きそうなとこ、行ける範囲のとこは行ったんだけど、いなくて……!
ネットを使って探そうとしても、大混乱になるのは免れない気がして使えない。
珂波汰
珂波汰
……人は多いのがいいだろ
2人
え?
珂波汰
珂波汰
……あいつらに頼みに行くぞ
【1時間後】
依織
依織
───で、俺らに声かけたっちゅーわけか
星火
星火
そういうことです。どこ行ってもいないし、スマホもスマートウォッチも全部置いて行っちゃったみたいで、連絡がつかないんです!ネット使うって手も考えたんですけど、騒ぎになったらそれもそれで大変だし……!
珂波汰がめちゃくちゃ嫌そうな顔で頼ることにしたのは、悪漢奴等の人達だった。

朝食中のところに駆け込んでしまって申し訳ないし、全員朝ごはん食べ忘れてたので派手に腹が鳴り、今おにぎりご馳走してもらっている。
マジで本当に申し訳ない………。
玲央
玲央
連絡がつかないって……ほんとに何もかも置いていってるの?
星火
星火
うん。部屋見に行ったんだけど、無くなってたのはギターケースとちっさいカバンだけだった
那由汰
那由汰
ここ来るまでに行ける範囲は探した。……でも、どこにもいなかった……
珂波汰
珂波汰
那由汰も俺も心配してっし、ついでに星火はこんなんだ
星火
星火
ついでって何!?まいいや、つまりそういうことです
北斎
北斎
確かに、心配だね。みんな、刹那が大好きだから
そう言われ、あたしは首を縦にブンブンと振った。

……そうだよ。あたしも那由汰も、刹那が大好きなんだ。大切なんだ。

……黙っていなくなって、心配なんだよ。
善
若、どうしますか
依織
依織
どうするも何も、探すしかあらへんやろ。話はわかった、俺らも協力したる。お前ら、ええか
北斎
北斎
俺は、いいよ
玲央
玲央
僕も〜!
紗月
紗月
任せとけ!この臥威亜様に掛かりゃあ、相棒の1人や2人、すぐに見つけてやんよ!
星火
星火
あたしの相棒は1人だから!……ありがとうございます、みんな


……悪漢奴等の人たちは家族で、家族が誰よりも大切で。それなのに、他人にも手を差し伸べてくれる。

……いきなり押しかけて大騒ぎした、こんなあたしにも。
依織
依織
ほな、役割決めよか。俺と善はここで情報収集するさかい、お前らは二人一組に分かれて、街出て聞き込みしつつ、刹那を探し。
星火
星火
了解です
玲央
玲央
じゃあ、僕は北斎と一緒ね!
北斎
北斎
わかった
星火
星火
那由汰、組もうよ。この中じゃ、うちらが1番刹那と近いと思うんだ。一緒に行動してたのがいいかもって思って
那由汰
那由汰
……ん
珂波汰
珂波汰
じゃあ俺はこいつか
紗月
紗月
なんっか前にも似たようなことがあった気がすんだよなぁ
星火
星火
そーなの?
珂波汰
珂波汰
おー、前ちょっとな
星火
星火
ふーん
そうして、みんなで連絡を取り合いつつ、手分けして聞き込みと捜索を開始することに。

夏の日は暑くて、ジリジリと肌が焼かれる感覚がした。


どうして、刹那は黙っていなくなっちゃったんだろう。
こんなこと、あんまりしない人だと思ってたけど……あたし、意外と刹那のことなんにも知らないのかも。
でも、もう1つ気になるのが……
星火
星火
……那由汰ぁ、刹那となんかあったの?
那由汰
那由汰
え、なんで
星火
星火
やー、だってさっきからなんかちょっと暗い顔してる〜っていうか、さ。那由汰っぽくないな〜って。だから刹那となんかあったのかなって思ってさ
那由汰
那由汰
……んでわかんだよ
星火
星火
那由汰がそーゆー顔するのあんま見たことないから?那由汰が刹那大好きなの知ってるし
那由汰は、刹那のことが好き。恋愛的に好きなんだってさ、意外と独占欲あるみたいで、刹那と居るときだいたいくっついてるんだよ。

お互いにお互いのことが好きで、お互いにお互いが初恋で、一目ぼれで。
飛び降りした時、幸せになってねと言ったらしいのは、自分を忘れて欲しくないから言った言葉だったらしい。

……そら、呪いになってしまうわけだ。

那由汰
那由汰
…………ちょっと、気まずくなってるだけ
星火
星火
刹那と?あんたらめっちゃ仲良しなのに、なして?
那由汰
那由汰
……俺のせいだよ

那由汰はそう言って、日陰になる位置に座った。あたしも近くに座る。


那由汰がぽつり、と話しだしたのは、数日前、刹那が那由汰と会っていたときのことだった。
時系列は『TRUST』のドラマパートから数日後あたりです

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