第9話

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2026/05/19 09:00 更新
大きなダイニングテーブルを囲み、焼きそばというものを啜っている。
舌を刺激する少し濃いソースがとても新鮮で美味しい。
tn
そういやエミさんのこと話し忘れとったな
ci
今攫われてるのがエーミールなんよ
トントンの言葉を補足するように隣にいるチーノが話しかけてくる。
あなた
え、エーミールさん?
zm
エミさんのこと知っとんの?!!
あなた
いや、うん
顔見知りとかそういうのじゃ無いんだけど、、、
不味いかも、、、
sho
何がマズいん?
あなた
その人って子ども庇って王家の道に飛び出しちゃった人だよね
rbr
せやね
あなた
5日後にその人を見せしめとして公開処刑する
って私が攫われる数時間前に廊下の騎士達が話していたのを聞いたの
ci
マジで?!!!
あなた
まじで
zm
あなた攫ってもう2日や
あと3日以内にエミさん助けなな
あなた
いや、あと2日だと思う
syp
…処刑の前日に警備が厳しくなるということですか?
あなた
そう、、
お父上は大層お怒りだったから、必ず見せしめにする
だから、前日に死なれては困ると警備を厚くする可能性が高い
kn
なるほどなぁ
rbr
そうなると、あなたが知っている警備ルートが大幅に変更される可能性があると
そんなロボロの言葉に無言で頷く。
tn
なら、明日の早朝には出発やな
この人数で移動するとなるとあなたがここに来た時くらい早く向こうに着くのは不可能やからな
ut
ほな、各自準備でもしよかー
あなたちゃんは僕とお茶でもしいひん?
あなた
え?
kn
いや、お前大先生も準備しろや
ut
えーいやや〜あなたちゃんとお茶するぅ〜
鬱はコネシマに首根っこを掴まれて2階へと消えていった。
tn
ゾムー、お前準備ほぼせんやろ?
あなたに家の中の設備紹介してやってくれへん?
ゾムは先程まで外出してたが故にほぼ準備が済んでるらしい。
zm
分かったぜ!トントン








zm
この1階部分にはリビングキッチンダイニング、風呂、トイレがあるんよ
んで、2階が各々のプライベートスペース
まずは1階案内するわ
あなた
うん、ありがとう!ゾム













zm
、、、あんま聞くべき事やないって分かってるんやけど聞いてもええか?
案内の途中ゾムは真剣な表情を浮かべ尋ねてきた。
あなた
なに?
zm
俺のこと手当してくれた日あったやん
あの日何があったん?
昨日の話の続きという訳か、
あまり気乗りのする話ではないが彼らになら話してもいい
そう思えたので、少し躊躇いながらも口を開く。
あなた
…あの日弟が生まれたの
みんなが言ったんだ
“立派な男の子です!”
“これで正式な嫡男が決まりますね”
って
zm
、、、
あなた
それで、私が今まで我慢し続けたのはなんだったんだろうってなっちゃってさ
私が話すと自分事のような悲しい表情を浮かべるゾムがなんだか面白くって思わず笑みが溢れた。
zm
エ?!なんで笑っとん?!
あなた
ごめん
なんかゾムの表情が面白くって
zm
俺そんなオモロい表情しとる?
あなた
ふふ、うん
でも今はここに来れてみんなと出会えたから生きててよかった、我慢しててよかったって思えてるよ
zm
……それならよかったわ
そう言うとゾムはくしゃりと笑って私の頭を優しく撫でてくれた。

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