第12話

37
2024/07/04 11:49





 暗い暗い闇の中、吐瀉物の香りが辺りに蔓延
 する。いやだ。しにたくない。
 







 「 代わりに死んであげようか ? 」








 誰なのかは分からない。凛とした声が
 頭に響く。後ろを振り返ると、真っ黒い月みたいな
 笑顔がそこにあった。









プリ小説オーディオドラマ