第7話

疑問無き仔 一人語
211
2024/06/21 01:00 更新
これは幼頃の記憶の無い少女の独り言
私は幼い頃の記憶が無い。
1番古い記憶からずっと“お義兄さん”と一緒に住んでいた。

私は妖怪、ではあった。
でも、私の両親は妖怪に殺された。

お義兄さんが言っていた。

その妖怪はお義兄さんが退治してくれたらしいけど、それでも私は妖怪を許せなかった。

同族殺しは頭がおかしいとは、何となく理解している。

でもこれは、私の八つ当たりでもあり復讐だから。

お義兄さんは妖怪の弱点を教えてくれた。
効率的な倒し方を教えてくれた。

そして、利用の仕方も。

なんで私の親は殺されたか聞いたこともある。

「なんで私の親は殺されたの?」


「人間と妖怪は…お互いがお互いを忌み嫌っているから。

…そんな関係なのに付き合ってたら怪しいからね。
怪しきは罰する。

…そうだったんじゃないかな。」


だから█████は“半妖”なんだよ
って。

向こうでは“混血”と言って、純血を重んじる血統主義の世界なのに
別種の血が混ざることも嫌われ、
しかも忌み嫌っている人間の血が混ざっているから、

だから親は死んだって。

私は、隠されてたって。





そんな腐った考えを持っているせいで、私の親は。

許せなかった。

好きになるのに種族は関係無いはずなのに、血統主義って。

古臭くてつまらない。
古臭くて腹が立つ。

全部消えてしまえば…リセットしてしまえば私みたいになるヒト妖怪も居なくなる。

だから、お義兄さんを手伝う。
助ける。

私のような人を産まないように。
最近夢を見る。

お義兄さんが喚んだあの偉そうな式神と出会ってから。
妖怪
─────?

───w
up
───!


──────?
私と似ても似つかない妖怪と遊んでいる夢。

お義兄さんな訳ないし、
似てないから親でもない。

お義兄さんに聞けば

「化かしてくる妖怪も居るし夢に取り憑く怪異とかもいる。
…少なくとも、俺は知らないよ。」

けれど、私は化かされるのだろうか。

妖怪から見たら私は妖怪と思われるようだから、怪異か、それとも本当の記憶か。

だとしたら、これまでやってきたことが疑問になる。

妖怪に、育てられた…遊んでもらった過去があるということになるから。
up
…いつか、過去と向き合いたいな。

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