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第3話

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2025/12/23 07:00 更新
1話の続きになります。

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リビングの空気は、まだ少しだけぎこちなかった。
七人の兄たちはソファや床に座り直し、あなたの下の名前は母の隣にちょこんと腰を下ろす。
丈一郎
じゃあ……ちゃんと順番に自己紹介しよか
その一言で、場が少し落ち着いた。
丈一郎
長男の丈一郎です。急にびっくりさせてほんまごめんな。困ったことあったら、まず俺に言って
背の高いその人は、ゆっくり頭を下げた。
しっかり者、という言葉がそのまま形になったみたいだった。
和也
次、俺な!双子の兄の和也です
和也
で、こっちが弟の大吾!
大吾
弟の方がしっかりしてるって言われがちやけどな!
和也
それ自分で言う?
二人のやり取りに、思わずあなたの下の名前の口元が緩む。
あなた
ふふ……ちょっと面白い……
その小さな一言に、双子が同時に目を輝かせた。
大吾
今の聞いた!?
和也
笑ってくれたで!
恭平
騒がしいのが通常運転やから覚悟しとき
そう言って、だるそうに手を上げた。
恭平
恭平。基本マイペース。放っといてくれてもええし、話しかけてくれてもええ
無愛想に見えるけど、視線はちゃんとあなたの下の名前を気にしている。
駿佑
駿佑です……えっと……
謙杜
緊張してるやん
駿佑
うるさい
照れたように頬をかきながら、駿佑は小さく笑った。
駿佑
困ってたら、声かけるから

謙杜
謙杜。口悪いってよく言われるけど、悪気はない
大吾
それ自分で言うやつちゃうやろ
謙杜
まぁ、でも面倒はちゃんと見るから
ぶっきらぼうだけど、その言葉は不思議と安心できた。

そして最後に、あなたの下の名前の隣にすっと来た人物。
流星
流星です!
流星
……同い年で、双子の兄
あなたの下の名前ははっとして流星を見る。
あなた
え……ほんまに?
流星
うん。今日からやけど
流星はにこっと笑って、あなたの下の名前の方を向いた。
流星
だから一番仲良くしよ
胸の奥が、少しだけ温かくなった。

全員の視線があなたの下の名前に集まる。
丈一郎
じゃあ次は……あなたの下の名前ちゃんの番やな
あなたの下の名前は一度深呼吸して、立ち上がった。
あなた
あなたの下の名前です
あなた
転校したばっかで……ちょっと人見知りやけど
あなた
明るいってよく言われます
あなた
あと……急なことは苦手です
正直すぎる自己紹介に、兄たちがくすっと笑う。
恭平
それ、今日一番伝わった
和也
正直でええやん
大吾
可愛い妹やな
あなた
……妹?
その言葉に、七人が一斉に頷いた。
丈一郎
うん
流星
俺らの末っ子
駿佑
まだ無理せんでええからな
あなたの下の名前は少し考えてから、小さく頷いた。
あなた
……うん
まだ全部は理解できていない。
でも、怖さよりも、少しだけ期待が勝っていた。

こうして八人は、ぎこちなくも確かに
「家族」としての一歩を踏み出した。

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