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第1話

試験を頑張った貴方へ 〜マルバス先生ver
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2024/02/26 14:38 更新
教師
教師
そこまで
担当の先生の声と同時に私はペンを置いた。

今日は終末テスト日

とある先生に褒めてもらう為に今回はかなり頑張った。
あなた
っぁーーーーつっかれた…
大きい溜息を吐きながら私は机に突っ伏した。

終わってからあれの答えはもしかしてあっちだったんじゃないか…?

という考えが頭をグルグル駆け巡る。
あなた
うーー…
頭を抱えて唸っている。

出来る事ならいっそやり直したい。

ここ最近ずっと図書室に籠って勉強してたせいか
ずっとマルバス先生を見れていない。
あなた
散歩に行こう…
ばったりマルバス先生に会ったりしないかな〜…


そんな事を考えながら足を動かす。

マルバス先生、拷問学担当の先生だ。

拷問学は結構苦手な部類でつまずく部分も多い。

分からない所がある度に聞きに行っていた。

拷問学に熱心な生徒がいて嬉しいとマルバス先生はとても親身に教えてくれた。

マルバス先生の声、低くて優しいんだよなぁ…
あなた
ぁ……
先生の事考えながら適当に動かしていた足は無意識に拷問学の教室へ向かっていたらしい。

私は今拷問学を学ぶ教室の前にいる。

マルバス先生いるかな…

今、授業中でも無いし入っても大丈夫、だよね…?

そう自分に言い聞かせながら私はドアを開ける。

いつもの教室だ。

そして誰もいない。
あなた
まあ、誰も居るわけないか…ん?
奥の拷問学準備室から物音が聞こえる。

マルバス先生だろうか。

私は恐る恐るドアに近付いた。

中からは金属同士がぶつかる音や時々

「あいたっ」

という声も聞こえる。

多分、マルバス先生が次に授業で使う器具を準備している所だろうか。

私は意を決してドアをノックする。

       コンコン

静かな教室にドアの音が響く。

中からマルバス先生の返事が聞こえた。

        ガチャ

扉が開けられた。

中から白衣を着たマルバス先生が出てきた。
マルバス・マーチ
マルバス・マーチ
「おや、あなたの下の名前さんこんにちは。
どこか分からない所があったかな?」
あなた
マルバス先生、こんにちは
何も用がない…は駄目だよな。

いや、用はある。けど…言って良いものなのか分からない。

私がうんうん唸っているとマルバス先生が口を開いた。
マルバス・マーチ
マルバス・マーチ
聞きたい事がある…って訳でもないのかな?
どうしたの?
どうしよう、なんて言おうかな。

結果はまだ出てない、けどこれでやろう、!
あなた
あのっ!終末テスト、今回かなり頑張ったんです!
まだ結果は出てないです…けど!
ほ、褒めてくれませんか!
言ってしまった。

なんて事を言ってしまったんだと羞恥心で顔に熱が集まるのを感じる。

恥ずかしい。

顔から火が出そうなくらいあつい。

冷静になった頭でグルグルと考えながら私はマルバス先生の顔を見れずに思わず下を向いてしまった。

言うんじゃ無かったと後悔するが時すでに遅い。
私は下を向いている。
マルバス・マーチ
マルバス・マーチ
えーっと、ちょっと待ってね
と言ってマルバス先生は何やらポケットをゴソゴソと漁っている。

何をしてるんだろう?と思って私は顔をあげた。

ひとしきりポケットを漁った後
マルバス・マーチ
マルバス・マーチ
あ、あったあった
はい、これ。手を出してごらん。
訳も分からずまま私は手を出した。

ぽん、と私の手のひらの上に置かれたものは
あなた
チョコ…?
ころん、と包装紙に包まれたチョコが二つ置かれていた。
マルバス・マーチ
マルバス・マーチ
結果はどうあれ、頑張ってたっていう事実は変わらないからね。
ここ最近ずっと図書室に籠ってたの見かけてたからさ。
疲れた脳には糖分が一番だよ。
終末テスト、よく頑張りました!
その言葉と共に私の頭の上に手が置かれた。

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