第42話

ファンサ
2,664
2019/07/07 14:57

🐴

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今日はじんたんと撮影の買い出し



YouTuberとして知名度も高くなってきた今では、周りに迷惑をかけないように
普段から 軽い変装は当たり前になってきた


俺はキャップにマスク
じんたんも いつものメガネを外してマスクをしている。



テ「あー、やっとおわった!帰ってゆっくりしよー」

周りを気にしつつ
少し小声で話す。

じ「そうだね、疲れたわーー」

大きめな袋を抱えて店を出てしばらく歩いていると いかにも元気そうな女子高生の集団とすれ違う。

年齢層的に学生は気付かれやすいから、少し顔を伏せて通り過ぎたけど

無駄だったみたいで、、、




JK「...ん?ねえ、あれスカイピースじゃない...!?」

すれ違ってすぐに
集団の中の1人がこっちを振り向く

JK2「え!?まじ!?すいませーん!!テオくんですか!?」


すぐに大きな声を出して駆け寄ってくる。



...バレた時は仕方ない

名前が知れてるのは嬉しいし、応援してくれるファンは大切にしたくて
俺とじんたんは出来るだけファンサをすることを決めていた。


あっという間に5、6人の女子高生に囲まれて
つけていたマスクをずらす


テ「あちゃーばれちった!」

じ「よくわかったねー!w」


はしゃいでくれる女の子達に
周りにばれたら騒ぎになっちゃうからねって
迅速に写真を撮る


JK「テオくん!肩組んでくださーい!」

JK「じんくんもっと近く来てよ~~っ」


それぞれ違う女の子達に囲まれて
写真を撮るけど

正直、応援してくれてありがとう!って
気持ちよりも

俺のじんたんに触るなよ!!って気持ちの方が勝ってしまう...

プロ失格?

んん、でもじんたんーー
ヤキモチばっかりでごめんって感じだけど
そんなキャピキャピしないでよーー




俺よりプリクラや自撮りに慣れてるじんたんは
まるで周りの女子高生に溶け込んだように
頬をくっつけて写真を撮っている。



...ふん!
外ではスカイピースで相方のじんたんだけど
家では俺の恋人だからな!
みんなが知らない顔
俺はいっぱい知ってるかんな!!


もやもやといつものヤキモチを焼きつつも
俺も自分のファンサを精一杯やった。




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