顔を洗って、そこら辺に転がってたTシャツとショーパンを着てその上にコートを羽織る。
外に出ると冷たい風が頬を撫でる。
心地いい。
家の近くのコンビニへと足を運んだ。
帰り道…
欲しかった物が買えて満足である。
少しだけ足どりが軽くなる。
路地裏の前を通った、その時。
手首をがっしりと掴まれ、中に引き込まれた。
何が起きたのか分からなくて、頭の中が「?」だらけだ。
全く持って意味が分からなくて少しだけ眉をひそめる。
するとそのおじさん?が、ポケットから飴を取り出した。
お、おぉ、コレ、抹茶味か?
このおじさんいいチョイスしてるじゃないか。
人のこと路地裏に引き込むけれど、
案外いい人なのでは?
おじさん、まさか気に入ってくれるとは思っていなかったのだろうか。
めちゃくちゃ動揺していた。
飴を受け取り、ポケットにしまい、心なしか暑い路地裏から出ようとした。
が、
おぉ、まさかまだあるとは。
このおじさんチョイスなら他にも種類があるのだろうか。
最高ではないか。
…え、誰ですか?












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!