第18話

執事長の初恋 + end F
24
2021/01/22 10:00 更新
初任務が完了し、数日経った。
今もはるは、この屋敷の使用人として
働いていた。
横尾はる
横尾はる
洗い物、完了っと…
あ、そういえば立花先輩洗い物が
終わったら厨房に来いって
言ってたな。
コツッコツッ…
お気に入りの靴で軽やかなリズムを
刻みながら厨房へ向かった。
トントン…
横尾はる
横尾はる
はるです、洗い物終わりました。
意気揚々とれんに伝えた
立花れん
立花れん
…はる、実は伝えたい事があるんだ。
横尾はる
横尾はる
改まって、どうしたんですか?
れんは、はるにクッキーを手渡した。
作って間もないのか、まだ熱を帯びている。
立花れん
立花れん
僕は君の事が好きなんだ。
横尾はる
横尾はる
えっ…いや、立花先輩は
ナイン様の事が好きなんじゃ…え?
立花れん
立花れん
え…
ここでやっと、はるは誤解していることに
気づいた。そして、あ互い目を合わせ、
力が急に抜けた様にカラカラと
笑いあった。
横尾はる
横尾はる
はぁ〜…そうだったんですかぁ…
てっきり私、ナイン様の事が
好きなのかと…笑笑
立花れん
立花れん
確かに、ナイン様の事を大切に思って
いますが好きな人は、はるだけだよ。
横尾はる
横尾はる
っ…//
そんな事、急に言わないでよ…
横尾はる
横尾はる
…私も好きです。
立花れん
立花れん
じゃあ、このクッキー受け取って
くれる??
横尾はる
横尾はる
ええ、もちろんです。
はるの、頬を赤らめ、目の縁の液体を
キラキラとロウソクが照らす様子は
嘘偽りのない本当に幸せそうな表情だと
言う事を証明していた。
この使用人は屋敷や、主人、そして
世界の闇から目をそらすことで
安泰と幸せを手に入れたのだった。

end F 使用人の黙認。

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